アウトプットを頑張る

初めてのプログラミング学習期間中の記録と、日頃読んでいる本をメモのアウトプットをがんばります。

儲けの科学 The B2B Marketing 庭山 一郎 (著) 読書メモ Part5

第16章 CMOに求められる要件と、CROの役割

CMOのミッションは社内のマーケティング理解度を上げること

  • 先進国と日本のCMOの最も大きな違いはCEOを含むトップマネジメントチームにマーケティングを理解してもらうミッションの有無
  • 欧米には必要がないミッションだが、日本では必要

CMOの5つのジョブ定義

  • 経営者が立案した経営戦略を実現するために、実施に向けた詳細なマーケティング戦略を策定することが最も重要な役割
(1)マーケティング戦略の策定
(2)マーケティング組織の編成とマネジメント
  • 「組織は戦略に導かれる」 アルフレッド・チャンドラー
  • マーケティング戦略を実現するために、発生する業務を整理し、難易度や社内にノウハウを蓄積したいのか、生産性を上げたいのかを判断し、社員、契約社員、派遣、アウトソーシングを組み合わせて組織を編成するのが、日本で最も良い

(3)KPIの設定

  • B2BマーケティングのKGIは基本的に受注であるべき
    • 特にデマンドセンターやABM施策の場合は、これ以外にKGIを持つべきではない
  • KPIはKGIの受注と最も相関を持つポイントにする
  • KGIに対して最も強い相関を持つKPIを定義し、そこにあらゆるリソースを集中してベンチマークする

(4)トップマネジメントチームに対するマーケティング理解の徹底

  • トップマネジメントチームに、STP,イノベーター理論、ホールプロダクツ、PPM、ファイブフォース、アンゾフマトリクスなどを理解・浸透させる

(5)セールス部門との調整

  • B2Bにおいて、マーケティングと営業は前工程と後工程、共通の目標は「受注
  • 自社の営業部門をリスペクトできないマーケターは活躍できない

CROへの統合

  • インサイドセールスを含む、マーケティング、セールス、カスタマーサクセスなどの売り上げに関わる全ての部門を統合し、そのオペレーションであるRevOpsを掌握する役割としてCRO(チーフレベニューオフィサー:最高収益責任者)を置く企業が増えている

  • マーケティング部門とセールス部門がより緊密に連携する組織的な統合が進みCROという売り上げに責任を持つポジションが出てきた

「チーフマーケットオフィサー」という新しいトレンド

  • CMOは企業のマーケティングのパフォーマンスやROMIに責任を持つ人
  • チーフマーケットオフィサーは、「市場」を見る責任者
    • 市場の動向、変化、ニーズやシーズなどを細大漏らさず観察し、必要に府じてCEOや経営幹部にレポートする

儲けの科学 The B2B Marketing 庭山 一郎 (著) 読書メモ Part4

第4部 B2B企業が投資すべきマーケティングナレッジとは

第11章 DoV-STP-M-Dという基本フレームワークを理解する

B2Bマーケの全体像を表す「DoV-STP-M-D」

この図にあるすべてのプロセスを理解して指揮を執れる人をCMOと呼びます。

まず何よりも「DoV 価値の定義」

顧客とマーケティングの話をするときに、必ず問いかけるシンプルな設問があります。
「それは誰の、どんなお困りごとを、どうやって解決するのですか?

第12章 デマンドセンターからMOps、RevOpsへの急激な進化

マーケティングの横軸となる「デマンドセンター」

「デマンドウォーターフォール」という世界標準

MQLの終焉は日本のチャンス?

  • デマンドウォーターフォールモデルを研究しているテリー・フラハティは2023年に「Goodbye MQLs」と良い、世界のB2Bマーケターに衝撃を与えた

  • この20年間のB2Bマーケターの動き

    • 企業内の個人にフォーカスし、ナーチャリングやスコアによって絞り込み、そこにコールやメールなどでアプローチして商談を見つけ、営業部門に供給することを目標
  • ↑は効率が悪く、ビジネスチャンスを逃し、営業に無駄足を運ばせてしまうことも多い

テリーの実験的施策

  • 企業内の「バイインググループ」と呼ばれる購買に関わる人々の集団にフォーカスを広げたところ、デマンドセンターの売り上げに対する貢献が跳ね上がり、営業部門からの評価も向上

儲けの科学 The B2B Marketing 庭山 一郎 (著) 読書メモ Part3

第9章 ものづくりこそマーケティングナレッジを

それは誰にとって「良い」のか

  • 視点と視座、マーケティングでは「視座」が大事

    • 視点・・何を見ている
    • 視座・・どこから見ている
  • これは良い製品なのに、なかなか売れていない → 良いとは誰にとってか?

    • 「競合と比較して」や「前のバージョンと比べて」というのは製品の視点
  • 製品やサービス、その価値はどこから見ているかで受け取り方が代わる

    • これは、営業資料つくり、コンテンツ制作におういても重要

B2Bでの購入は目的ではなく手段という視座・視点

  • B2Bは経済合理性が最優先、エモーショナルな判断が入る余地はない

第10章売り上げの方程式とホールファネル

マーケティングは商品キャンペーンのことでも、CMのことでもイベントのことでも、企業ブランドのことでもありません。単純にいえば、マーケティングとは「市場とその中の顧客を想像し、顧客との関係を維持し、拡大すること」です。

ホールファネル

  • SGL:営業由来案件
  • SAL:マーケティング部門から営業に引き継がれた商談
  • SGLとASLの合計をSQL;営業が絵成約の確度が高いと認めた見込み客

儲けの科学 The B2B Marketing 庭山 一郎 (著) 読書メモ Part2

第8章 営業に寄り添う営業生産性の正しい向上法

上げたい営業生産性、その構造とは

営業生産性 = 売上成果(アウトプット)➗ 費用(インプット)

  • 日本の営業生産性、営業スキルは完成度が高く伸びしろがない、十分に優秀で勤勉で真面目

  • 営業を増やさずに、売上をあげる唯一の道が、デマンドジェネレーションというマーケティング

  • 実現のためには、マーケティングを正しく設計し、組織をつくり、人を教育し、道具を選んで採用する必要がある

給与格差の原因は途方もない担当守備範囲

  • 日本だと新サービスがリリースされると営業部門に販売目標が降りてくる → 売り込み先は営業が決めるのが営業の仕事というのは、世界中で日本だけ

  • 新製品をどの市場に投入するのかは、STPで市場を細分化し、その中から勝てる市場を定義し、市場に対するポジションを明確にする。

  • これはマーケティング部門の仕事で、CMOのミッション

バリュー(価値)で少部数

  • 価格で負けた、競合は安い見積もりを出してきた、ただ、B2Bでは価格はそれほど決定的要素ではない

  • 価格に見合った価値があるかどうかが問題、価値をただしく伝えられていなければ、価格や納期だけの勝負になる

モノ売りからコト売りに転換できない明確な理由

  • B2B企業の場合、何かを購入、採用は目的ではなく手段

「我々はこうした課題を解決した経験とスキルを持っています。この課題を一緒に解決しませんか?」とアプローチしなくてはコト売りにはなりません。

顧客の創造を忘れてしまった日本企業

  • 今の日本企業は昔のように、新規顧客の創造をしていない。かつて創造した顧客との関係を維持・拡大に全力を傾けてきた

セールスイネーブルメントという世界的潮流

  • セールスイネーブルメント = 「営業パーソンや組織を強化、改善すること」

儲けの科学 The B2B Marketing 庭山 一郎 (著) 読書メモ

はじめに

「儲かっている企業」はマーケティングを企業のど真ん中においています。

第2章 業績とマーケティングナレッジの関係

日本のB2B企業のマーケティングROIは危機的状況

  • マーケティング費用投資回収率 ROMI(Return On Marketing Investment)
  • 日本のB2B企業の多くのマーケティング活動は売上に貢献できていない
  • 日本企業のマーケティング活動は調和していない
    • たとえば、Webの指標がページビュー、セッション、インプレッション、直帰率だと、KGI(重要目標達成指標)の受注や売上とは相関がない数字をKPIにしている
    • 展示会ではアンケート収集数、ブース内商談数、競合企業とのブースとの定性的な比較
    • セミナーは集客とアンケ―ト
    • MA担当者はメルマガのクリック率
    • オウンドメディアの担当者はフォロワー数の改善
  • これらはすべて「部分最適
  • マーケティング活動を全体最適化し、それぞれのKPIは受注と相関のある数値になり、セールス部門とも調和、研究開発や設計などのものづくり部門とも調和した「アラインメント(連携)」をしなければ、マーケティング活動は受注に貢献することはない

マーケティング組織とCMOの役割は市場の「センサー機能」

組織横断のマーケティング部門を持ち、そのトップとしてCMOを置くことが重要な理由の一つは「センサー機能」です。マーケティング部門はその名の通り、マーケットと向き合う専門家集団です。市場を理解し、変化を読み、新しく出現した脅威や競合製品を中止します。そしてその情報は、レポートとしてCMOに上がります。CMOは必要に応じてボードメンバーやCEOにお報告します。

第6章 営業利益を15%伸ばした営業に寄り添うアラインメント

マーケティングとセールスのアラインメントはもはや常識

  • アラインメントの第一歩は、同じ言葉を使う
  • プロセスの定義、言葉の定義を揃えて、営業とマーケティングが同じデータを見ることでアラインメントになる
  • その第一歩が日本の企業ができていない
  • マーケティングと営業は前工程と後工程の関係
  • マーケティングの評価者は営業
  • 欧米ではマーケティングを管轄しているCMOがパイプラインの案件進捗の責任を持たせるという動きも高まっている

MQLだけを共有していれば良かったという時代は終わったのです。
(P158)

第7章 導入したMAがメール配信にしか使われない理由

日本のMAは能力の5%しか使われていない

  • MA導入企業の95%以上はメール配信までしか使っていない
  • MAツールの導入成功の最低条件は、案件を営業部門や販売代理店に安定供給
  • 目指すべき姿は、「昨年この事業部の売上は1300億円でしたが、その中の127億円はマーケティング由来でした」と実数で成果を説明できること

3Sを理解する前のMA導入は必ず失敗する

  • MAツールの選定は、何に使うのか、誰が使うのかを明確にしないとできない
  • 3Sとは「戦略:Strategy」「組織:Structure」「システム:Systems」

戦略:Strategy

  • 戦略の理解や徹底にはリソースを割くべき
  • 日本の意思決定は課長や課長補佐という役割の人が起案する稟議をベースに行われるボトムアップ
  • そのため課長補佐までは経営戦略やマーケティング戦略の理解と徹底はマスト
  • 戦略立案のためには、まず目的の定義
  • 目的を達成するために戦略、戦略を実現するために戦術
  • 目的から戦術までシンプルに連鎖しなければならない
  • 日本の企業で行われているマーケティング活動の大半は、「戦略の存在しない戦術」

組織:Structure

  • 事業部制の父、チャンドラーは、事業戦略が先であり、その戦略を実現するために十分な質と量を備えた組織が必要である
  • アンゾフは「戦略は組織に従う」、チャンドラーの説は正しいが、現実にはすでにある組織をベースに戦略を構築することが多く、その意味で組織の質・量の進化なくしては新しい戦略も実伝できない
  • 「戦略を実現するために最も重要な戦術が組織づくり」

システム:Systems

  • 戦略と組織を定義し、用意されていればそのまま「要件定義」

データを見ればマーケティングの優先度が透けて見える

  • 日本企業が用意した社内データは、企業の名寄せ、個人の名寄せ、企業と個人の紐づけ、属性情報の付与などの基本的なデータマネジメントができていない
  • 必要なのは、その企業のマーケティング戦略を実現するために、そんな精度で管理されたデータがどれくらい必要なのか、を定義し理解したチームを持つことが重要

シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成 安宅和人 (著) メモPart2

AI時代に人間が求められる能力を鍛えるために

自分たちの知覚を鍛える2つのマインドセット

ハンズオン、ファーストハンドの経験を大切にする

  • 伝聞から知覚を高めるのは難しい
  • 明らかに間違っていること以外は試してみる
  • 手と足を動かし、頭を動かすことが大切

言葉、数値になっていない世界が大半であることを受け入れる

  • 世の中の大半は数字にも言葉にもなっていないことが
  • そのことを受け入れ、まずは感じることを幅広く受け止められるようにすることが大切

具体的な事象に向かい合う5つのコツ

①現象、対象を全体として受け止める訓練をする

②現象、対象を構造的に見る訓練を行う

③知覚した内容を表現する

④意図的に多面的に見る訓練をする

⑤物事の意味合いを深く、何度も考える

知覚拡大のカギとなる知的訓練

  • 暗記ではなく、皮膚感覚で価値を理解でき操作できる領域を増やす(科学的概念、数式など)
  • ナマの体験・苦労
  • 対象とのぶつかり合いを通じ自分なりに肉化する力(気づく力)
  • 新しい驚きを述べる本当の意味での「気づき」
  • 気づきは自分の中にある何らかの知識や理解が、異なる何かとつながること

シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成 安宅和人 (著) メモ

データ×AI時代における人間の役割

- データ×AIの力を解き放てば、情報の識別、予測、目的が明確なことの実行系は自動化されるがこれらの業務から解き放たれても人間に残る役割がある

  • 自分なりに見立て、それに基づき方向を定める
  • 何をやるかを決めること
  • また問いを立て、さらに人を動かすこと

ヒューマンタッチが重要

  • キカイにできない人間的な接点(ヒューマンタッチ)がこれまで以上にビジネスでの価値創造、価値提供の中心になっていく

AIとデータに得意なことはAIとデータに任せ、浮いた余力をヒトにしか生み出せない価値の打ち出し、ヒトにしかできないこだわりや温かみの実現を目指していくことが、ビジネスの勝負どころになっていく。