終章 「社員を幸せに」する前にやるべきこと
社員の幸福度を上げることで、組織が得られる効果とは?
- 「主観的ウェルビーイング(心身の健康と幸せ)」が組織に好影響をもたらすことを明らかにした。
- ユタ大学のテニー氏らによる2016年の論文
社員を幸せになってもらう前に
- 現時点でマイナス感情を抱えている人に対して、マイナス感情を無視して、プラス感情を生み出しそうな施策を行っても、プラス感情が蓄積することはほとんどない。また、マイナス感情がプラス感情に変換される可能性もほとんどない
- マイナス感情は重りになる。
- マイナス感情の蓄積を解消 = 重りを取り除くことからスタートする。
組織と人を幸せにするために必要なこと
- 「無関心」と「創造力の欠如」という問題
- 「社員のココロに関心を持っている経営・人事・管理職が少ない会社であればあるほど、マイナス感情が蓄積している」
組織を4つに分類する
- パラダイス・・定着スコアも満足度も高い組織 いわゆる「良い組織」
- 荒野・・どちらも低い場合。社員の出入りが激しく定着しない会社がその典型。人の確保に苦労している組織
- ステップ・・定着スコアは低いのに、満足度の高い組織。自身のステップアップのために旅立っていく社員が多い会社
- ぶら下がり・・定着スコアは高いのに、満足度の低い組織。かなりの割合で組織に対する「不満」や「文句」が出ているのに、ほとんどの社員が離職しない。
組織活性を改善するプロセス
- 「ぶらさがり」の領域にいる会社はまず「荒野」を目指す。そして、「ステップ」へと移行する。
- このとき「荒野」を目指すには、「評価基準」をつくること。
ステップからパラダイスにすべきか
- 今の時代すべての会社がパラダイスを目指すべきか?
- むしろ今の時代は「ステップ」の中での一流を目指す、「ステップを極める」べき
ステップを極めるための戦略
- 「卒業しても自社のことを好きでいてもらう」