アウトプットを頑張る

初めてのプログラミング学習期間中の記録と、日頃読んでいる本をメモのアウトプットをがんばります。

【読書メモ】無(最高の状態) 鈴木祐 (著)

第6章 無我

私たちが解決したい問題は2つ

  • 人間は”物語”の自動発生をピンポイントで止めることができない
  • 人間は”物語”によって行動させられる自分を認識できない
  • 上記に対策するためには「停止」「観察」の2つ

「停止」の理解のために「禅問答」はなぜ難しいのか?

  • 禅問答は難しい

いまだ定説と呼ぶべき見解はないものの、多くの支持を集めるのが、ドイツの社会学者ペーター・フックスとニクラス・ルーマンによる次の見立てです(2)。「パラドックスの枠内で頭を悩ませ、文字通り頭を悩殺させることが禅問答の出口であり、解決策なのだと気づくまで悩み続けねばならない。(禅問答の役割とは)あらゆる恣意的な情報において解釈を拒み、自分自身を抹消することにある」 鈴木祐. 無(最高の状態) (Japanese Edition) (p.179). Kindle 版.

作業に意識を集中すれば"物語"が停止する

  • 代表的な手法は「詠唱」

「観察」

  • 座禅や瞑想

ローマ大学などが行なったメタ分析では、53の脳機能イメージング研究を調べた上で、こう結論づけています(8)。「観察のトレーニングにより、脳の機能的・構造的な変化が起きるようだ。特に自己認識や自己制御を含む自己言及プロセスに関わる領域や、注意、実行機能、記憶形成に関わる領域が変化する」。 鈴木祐. 無(最高の状態) (Japanese Edition) (p.185). Kindle 版.

「観察」をすることで苦しみをこじらせない

  • 軽い頭痛やめまい、頭をよぎる不安、同僚たちの口喧嘩を「自分ごと」として捉えてしまい苦しみをこじらせる
  • 「観察」をすることで外界の変化をいたずらに「自分ごと」にせず、脳内に起きた現象のひとつとして観察を続ける。そうすつことで、心身の変化をいたずらに自己の問題として捉えなくなる。

「停止」の力で〝物語〟の強度を限界まで下げ、「観察」の力で〝物語〟を現実から切り離す。この2つが、無我を達成するための最後のスキルです。 鈴木祐. 無(最高の状態) (Japanese Edition) (p.187). Kindle 版.

「停止」と「観察」の成果を左右する5大要素

  • 精神修行にも一定ダークサイドがあり、注意が必要
  • そのためにも5つのポイントに注意をする。
  • 漸進性
    • レーニングの強度や負荷を少しづつ上げる
      • 作務・・日常の動作で目の前で起きていることに意識を向け続ける。
      • 止想・・脳内のイメージや呼吸などの特定の対象に意識を向けるタイプの瞑想
  • 脆弱性
    • レーニングの前に、セーフプレイスワークやグランディングなどの技法で心を落ち着けておく
      • 軟酥・・イメージ療法やボディスキャンにとても近い方法
      • 受容性
      • 語想・・任意の言葉何度も口に出して繰り返すか、同じ言葉を敷き詰めた紙をずっとみつめる
      • 観想・・オープンモニタリング法
      • 縁起性・・この世には独立した存在はなく、あらゆるものが因果関係のネットワークによって成り立つ
      • 超越性・・自分の理解を超えた素晴らしい物事に接する。
      • 畏経行・・日常の中に超越性を探すためのトレーニン
  • レーニングを続けていくと「自己」を構成してきた人生の要素が、まるで最初から自分とは無関係だったかのような感覚が現れる。

ただの「場」となったあなたは、身体を喰われた男と大差ありません。過去の記憶、現在の地位、未来への期待など、あらゆる物語から切り離されたあなたは、いったい何者なのでしょうか? 鈴木祐. 無(最高の状態) (Japanese Edition) (p.207). Kindle 版.