終章 知彗
無我に至った人間は何者になるのか?
- 菩提達磨の残した言葉「迷いにあるうちは心が景色に包まれている。見性してからは心が景色を包んでいる」
- つまり自分と世界をへだてる境界が消え、精神が拡大した感覚と強い幸福感を抱く
- ここ数十年で興味深い研究が増えてきた。
知彗の研究
- シカゴ大学やウォータールー大学などのチームが行っている。
- 次のような3つのスキルの集合体
- 人生経験から得た知識を正しく利用できる
- 困難に直面しても不安が少ないまま行動できる
- 自分や他人の精神状態を注意深く考察できる
無我によって私たちはどのような人間になるのか?
- 幸福度の上昇
- 意思決定力の向上
- 創造性の上昇
- ヒューマニズムの向上
もともと私たちの自己には、世の中を「自分に属するもの」と「自分に属さないもの」の2種類に分けようとする性質があります。「自分の持ち物と他人の持ち物」「自分と仲が良い人と仲が悪い人」「自分が入っているグループと入っていないグループ」といった具合です 鈴木祐. 無(最高の状態) (Japanese Edition) (p.217). Kindle 版.
無我はあらゆる欲望を捨て去った世捨て人めいた存在ではない
- すべての人間が生まれながらに持つ"善の力"が高まったもの
無我がもたらす3つの世界観の変化
- 無我はあなたを永遠の初心者に変える
- 無我は変化への限りない受容力を生みます
未知の情報を受け入れずに見知らぬ他人におびえてばかりでは、成長が止まってしまいます。現実が常に変わり続ける中で、ずっと同じ地点にとどまり続ければ現状維持すらおぼつかないでしょう。 鈴木祐. 無(最高の状態) (Japanese Edition) (p.222). Kindle 版.
- 無我はあなたに圧倒的な自由をもたらす