第1章 たった1つのフレームワーク
創造力とは「いろんなものを繋ぐ力」
- 「創造力」0から1を生み出すではなく、「既存」のものを組み合わせることによって生まれている
- アインシュタインはアイデアを記号化・シンボル化した上で頭の中でいろんな方法を組み合わせ「組み合わせ遊び」をしていた
- スティーブ・ジョブズ「創造力とは、いろんなものを繋ぐ力だ。一見すると関係ないように見えるさまざまな分野の疑問や課題、アイデアやひらめきを上手に繋ぎ合わせる力だ」
- イノベーション=「一見、関係なさそうな事柄を結びつける思考」
物事は全て、課題と解決方法の組み合わせ
- 本書は繋ぎ合わせの技術を具体的に伝えるもの
- 課題は「目的」や「ニーズ」と読み替えても問題ない
- 例えば、ヘアドライヤーは「髪の毛を乾かしたい」という課題、「熱風で髪の毛の水分を乾燥させる」という解決方法の組み合わせ
- 物事がうまくいかないとき、「そもそも何がしたいのか」という課題の設定が不適切な可能性がある
- 解決方法は、新しいオリジナルなものではなくていいということ、既存のありものでいい
世の中に存在する「課題」と「解決方法」の組み合わせは次の5つしかない
- ❶「既存の課題」×「既存の方法ですでにこの課題と組み合わされた方法」
- ❷「既存の課題」×「既存の方法だが、まだこの課題と組み合わされていない方法」
- ❸「既存の課題」×「新しい方法」
- ❹「新しい課題」×「既存の方法だが、まだこの課題と組み合わされていない方法」
- ❺「新しい課題」×「新しい方法」
課題ドリブンか解決方法ドリブンか
- 過去30年、日本企業が海外企業に負け続けた原因の一つに技術ドリブン
- ユーザー課題を無視した技術的改善や技術力を誇示するためだけの商品
- 日本は現在、「既存の方法だが、まだこの課題と組み合わされていない方法」の模索を注力
- 課題ドリブンが基本路線、だがしかし、今解決方法ドリブンという考え方が生まれてきている
- ニーズ起点の発想ではイノベーションは生まれない、イノベーティブな解決方法を考えようという主張もある。
- 本書では、基本的な発想は課題から考えていく、改善レベルのアイデア
- 飛んだアイデアには、解決方法を先に見つけて考える
- 重要なのは、新しい組み合わせを探すこと、そして、そこに解決したい課題があること