はじめに
地政学とは
- 国際政治が「劇」なら地政学は「舞台装置」 国家の裏側にあたる思惑をひも解くスキル
- 著者は「国際政治を冷酷に見る視点やアプローチ」
- 地理的に衝突が頻発する3大エリアをめぐる”国のふるまい”の研究
- 地政学における国際情勢の研究は「ある国やエリアを誰がどうやって支配するのか」が重要
- 支配するのに効率良く、効果的なのが「道」と「要所」
基本的な6つの概念
地政学を駆使すれば世界を「コントロール」できる!?
- 自国を優位な状況に置きながら、相手国をコントロールするための視点を得られる
- 現在の覇権国であるアメリカは下記4つのオプションに分け、関与するレベルを考えている
- 完全支配
- 選択的関与
- オフショア・バランシング
- 孤立主義
バランス・オブ・パワー
- 突出した峡谷をつくらず、勢力を同等にして秩序を保つ
- 例えば、1位の国が勢力を増した2位の国に対し、3位以下の国と協力しながら国力を削ぐ
チョーク・ポイント
- 海路を抑える
- ルートを航行するうえで絶対に通る、海上の関所
- 補給の関係上、必ず立ち寄る場所で、世界に10個ほど存在する
ランドパワーとシーパワー(国の勢力の性質)
- ランドパワー ユーラシア大陸にある大陸国家
- ロシア、中国、ドイツ、フランス
- シーパワー 国境の多くを海に囲まれた海洋国家
- アメリカ、イギリス、日本
- 大きな国際紛争は、常にランドパワーとシーパワーのせめぎあい
- 歴史から浮かび上がるポイントとして、”ランドパワーとシーパワーは両立できない”