はじめに
マーケティングを学んでいくなかに違和感
- ITの世界に体系的なマーケティングを当てはめると論理の飛躍が発生していた
- その論理の飛躍は「顧客が持つビジネスの課題」と「ITで解決する課題」の間にギャップの存在があった。
- IT製品やサービス= 道具
- 道具の導入だけのビジネスの課題は解決出来ない。
- ITを使って働き方や組織の文化を変えて、初めてITの製品やサービスがビジネスの課題を解決する。
- 本書はIT業界に合わせたマーケティングを行うための副読本
第1章 ITとマーケティングの実は密な関係
マーケティングとエンジニアの距離は近くあるべき
IT業界におけるマーケティングの役割とは、「製品やサービスの価値を顧客に届ける」こと
- 顧客以外に意識しなければならないのがエンジニア。その中でもアーキテクトと呼ばれる存在は重要。
エンジニアの役割は、製品やサービスに顧客が求める価値を作り込むのがエンジニアの役割です。
製品やサービスに価値を作り込んでいくのがエンジニア。顧客に価値を伝え、価値を手に入れる動機づけをすし、実際に価値を届けるのがマーケティングの役割。
マーケターとエンジニアはお互いに「顧客が求める価値」という同じ関心事を持っている。
協業することで生まれる相乗効果
- エンジニアの設計意図が理解できる
- 市場分析の結果を製品やサ−ビスに反映できる
↓エンジニア視点に言い換えると↓
- 開発した製品やサービスの価値を正確に伝えてもらえる
- どんな価値を製品やサービスに組み込めば良いか明確になる
ソフトウェアのアーキテクチャ設計とマーケティング
- アーキテクトの役割「顧客の要求を実現していく構造の設計」
アーキテクトが設計時気にしていること
- マーケターが理解できれば良い点として、「関心の分離」
- アーキテクトが顧客の要求を分析し、設計を落とし込む際には、4つの概念を持って分析している。
- 顧客が求める価値と製品やサービスが提供する価値を結びつける情報がアーキテクチャ設計に存在している。
- 顧客が求める価値の視点は、どんなステイクホルダーのどんなコンサーンを製品やサービスとして実装しているかがわかれば、理解できる。
- 製品やサービスが提供する価値の視点はビューで表現されている。
マーケティング担当者しか得られない情報
- 市場の情報
- 市場を理解し、市場を創り、市場に価値を届けるのがマーケターの仕事
- ターゲット顧客
- ターゲット顧客を絞り、その顧客の集団が重要視しているニーズをより絞り込む