アウトプットを頑張る

初めてのプログラミング学習期間中の記録と、日頃読んでいる本をメモのアウトプットをがんばります。

【読書メモ】模倣と創造 13歳からのクリエイティブの教科書 佐宗 邦威 (著) Part3 第3章 創造 つくる

模倣によって「感性のセンサー」が働き、
想像によって自分が描いてきた思いやビジョンが生まれてくると
自然と形にしたくなる。これが「創造」
「創造」のプロセスは、華やかなものではなく、実際には山あり 谷あり。もやもやと戦っているようなときも続く。
このプロセスをうまく乗り越えていくヒントを紹介する章

飛躍 いっぱい飛ばして、一気にまとめる

発散と収束のダイヤモンドから創造は生まれる

創造的な思考が必要とされているのは、答えが見えないような場面。
つまり突然変異を意識してつくっていくための思考法

イデアをとにかく出す発散、そのインプットをあちこちに飛ばすジャンプ、たくさん散らかした上で、最後ぎゅっとまとめる収束。
インプットージャンプーアウトプットを何度も繰り返すことが大事。

この面倒くさいことをできるためのコツが必要。

キーワードは、好奇心と、他の人から褒めてもらうこと。 この二つがエネルギー源になって創造的思考は駆動します。

全身を使って考え、創発を起こそう

人間は偶然つながって何かを生み出す力のポテンシャルを持っている。
引き出すためには全身を使って考えることが有効
- 手を動かして考える - 足を動かして、あちこちにでかけたり - いろんな景色や写真などの視覚鉄器な刺激を入れる

この 身体感覚、視覚、言語を同時に使うことは、頭のなかの複数の箇所を同時に刺激するため、偶然のひらめきが起こりやすくなります。人間の脳の特徴である創発を起こしやすくする のです。  また、この創発を起こしやすくするうえでもうひとつ有効だといわれているのが、 片付け です。何か込み入った考え事をしたくなるとき、自分の机の上や部屋を片付けたくなったことはありません

熟成 ひらめきは寝て待て

創造脳を活性化させる集中と弛緩

  • 集中|集中的にリサーチ、新しいアイデアの切り口を徹底的に考える
  • 弛緩|しばらくそのことを考えるのをやめ、ブラブラしたり気分転換したり、別の仕事をする。すると突然ひらめき、何かのきっかけにアイデアが降りてくる。 このステップを何度か繰り返すとアイデアは一気にいいものになっていく。

    何か企画を考えるときには、まず締め切りを確認します。そして、できれば何人かのチームをつくり、それぞれが個別に参考になりそうな情報を集めるリサーチ(できれば1人 10 個以上は切り口やアイデアを持ってくる)、そして、 2〜 3 時間くらい集中して(できれば実際に同じ部屋で顔を見て) ブレーンストーミングをする。そして、一度出し切ったなと思ったら短くても 3 日、できたら 1 週間くらいは離れる、というステップを何度回せるかを考える

人間の脳は、偶然、脈絡のないアイデアをひらめくというのが特徴。

イデアはリラックスから生まれる

昔からアイデアを思いつく場には三上(馬上、 枕上、 厠 上) という言葉があり、 アイデアは、制作に集中している時間よりも、そこから離れてリラックスしている時間に思いつくといい ます。

企画 楽しさから始め、もやもやを抱きしめる

「面白い!」を企もう

企画を考えるときに何を大事にしているか?

僕は方法はさまざまあれど、「どんなことができたら面白いかな?」という問いを自分に聞いてみる ことから始めています。

イデアは混沌から生まれる

新しいものは混沌(カオス) から生まれる といいますが、まずよくわからない組み合わせから自然発生的に何かの体感が生まれ、それがだんだんイメージになり、最後に新しい言葉になります。

事前に決めすぎると、いいものは生まれない

創造的に問われる仕事の場合、最終的なアウトプットの内容や段取りを事前に決めすぎると、想定を超えたいいものは生まれないことが多い。
創造的にいきるようになると、複数のもやもやを常に抱えながら生きることに慣れる。

もやもやがどうしても気になる、という人もいるでしょう。では、もやもやとどう付き合えば良いか? 個人的におすすめなのは次の 4 つ
1  紙に書きなぐる  整理されていない状態をありのままに紙に書くことで、自分が何に違和感を持っているかを明確にする

2  身体を動かす  頭のなかにいろいろ情報を入れてもやもやした状態になったら、散歩やランニングなどの軽い運動をすると、頭のもやもやが体内で消化されてすっきりする

3  人に話を聞いてもらう  誰かに話をただ聞いてもらうと、自分がわからないことがわかる。相手には、あまり意見を言う人ではなく、聞いてくれる人や質問してくれる人を選ぶ

4  新しいものが生まれる発酵期間だと信じ、寝る  そして、最後は新しいものが生まれると信じて、寝かせておく。もやもやしたら遊びに出かける、または寝てしまう

表現 想いを伝え切る表現にこだわろう

制作が進み出す三つの条件

そのキーワードは三つです。
締め切り、
アトリエでのまとまった時間、
表現の道具

制作作業で大事なのは、手を動かして作りながら、自分のつくりたいもののイメージとのギャップと対話進めていく。

ピカソはこのように言っている。

「絵は前もって考えつくされ、決定されるのではない、むしろ描かれている間、たえず心の変動に従う。絵は作者の欲求がそこに表わそうとしたよりもずっと多くのことを表現する。作者はしばしば自分で予期しなかった結果に驚かされる。線が対象を生まれさせ、色がフォルムを暗示し、フォルムが主題を決定する」

生みの苦しみの乗り越え方

生みの苦しみは、大きく2種類 - 1 自分の伝えたいことがわからないこと - 2 自分のつくっているものの表現では、相手にうまく伝わらないんじゃないか、と不安になること

何かをつくることは答えの無い問題に挑戦すること
最終的には、自分でこれでいいと納得する。

前進 時には止まりながら、周囲を味方につけ着実に歩もう

複数のやりかけの状態のプロジェクトを同時に持っておくことで、それぞれに考えていることが双方のヒントになり、結果的に複数の進行途上のプロジェクトを同時進行することによってより良い企画や作品になります。

おわりに 私たちはどのように生きるか?

未来の希望をつくる力

美術を学ぶ三つの意味

ひとつ目は、 表現の技術。デッサンやクロッキーから始まり、自分の頭のなかのイメージを世の中に具体化する技術。二つ目は、人類の社会やメディアの環境が変わっていくなかで、世の中を新たにとらえ直してきた コンテクストの理解、つまり教養。そして、三つ目は、この本でも紹介してきたように、自分の頭のなかの イメージを解像度高く知覚する

私たちはどのような時代に生きているのか。

第二次世界対戦後

現在<未来、明日は今日より良くなるとみんなが思っていた。
未来はそのより良い姿をみんなが共通して見られるゴールのようなもの。
現在<未来の時代では、いま我慢してでも、より良い未来のために努力。「頑張る」ことはとても重要
放っておいても成長する環境では、成功例をみんながまねるだけでも、人生がうまくいく確率は高かった。

現代

上記もでるの逆回転。
人口減少、高齢化社会、気候変動による自然災害、など日本という国で生きる以上は社会課題が増える中で手を打たない限り、課題はどんどん増えていくというのは、ひとつの事実。
この環境において、現在>未来。
未来のために我慢するよりは、いまを楽しむほうがいいし、絶対的な正解がないのなら、自分なりの成功でいい。

絶対的な「正」がない時代をどう生きるか

創造は、この本の冒頭でも書いた、自分自身の人生の生き甲斐を自分でつくれる行為。

常に変化し続ける流動的な社会のなかで、生きていく際に起こるのは、自分は誰なのか?という問い です。なぜなら、戦うべき絶対的な権威も物語もないからです。

この時代に、自分らしさをどのようにして感じて生きていけばいいか。そのキーワードが創造

創造とは、かつてのような絶対的な物語がなくなり、自分自身の存在意義を実感しにくい時代に、自分が自分で自分の生きていく意義をつくることができる力なのです。哲学者のマルクス・ガブリエルは、この流動化する時代においては、「人と人の間で生まれる無数の意味の場」こそが 拠り所になると言いました。