第2章 マーケティングとは「価値づくり」ーマーケティングを理解するためのもっとも大切な「価値」の話
「価値」って何ですか?
WHO(誰に)とWHAT(どんなプロダクト)の組み合わせ
- 大事なのは、誰に、どんなプロダクトを提案するのかという組み合わせ。
- その組み合わせが見えていない状態でのHOWは決められない。
- まずお客さまは誰なのか、そのお客さまがプロダクトにどんな「価値」を見出してくれるのかを紐解く。
価値は「便益」と「独自性」で定義できる
- 価値ってなんだろう。
【価値とは・・・】「便益」と「独自性」の療法をあわせ持つものである。P56引用
- 価値・・お金や時間や考える労力、脳を使う力を含めて、それと交換する便益と独自性
「価値=お金の評価」とは限らない
人気ブランドのスニーカーコラボや、アーティストのチケットを取るために並ぶことなど、お金だけでなく、体力、脳力、時間などの有限の資産と交換してでも手に入れないものが「価値」
最近買ったモノやサービス、時間や体力を使ったものを振り返る。「なぜ、これを買ったんだろう?」「今日は何に時間や体力を使ったんだろう?」と分析してみると、便益と独自性をとらえる速習になる。
私たちは何に「価値」を感じるのか?
- お客さまとプロダクトの関係を表したのが上の図。
- お客さまによって、価値の感じ方は異なる。そのためまずは「お客さまが誰か」を考えることが大切。
いい商品なのに、なぜ売れないのか?
価値は、企業が作るものではなくお客さまが見いだすもの
- 「価値がある」とお客さまが認めたときにはじめて「価値」が派生する。
お客さまは何に価値を見いだすのかを起点にする P.80
お客さまが見えなければ、プロダクトの価値は存在しないのと同じ
マーケティングとは、お客さま(WHO)とプロダクト(WHAT)の間の「価値づくり」ともいえるのです。 P.82引用
「プロダクトアイデア」と「コミュニケーションアイデア」
「プロダクトアイデア」とは、商品やサービスそのものに関わるアイデア。
どんな便益と独自性を持つプロダクトか
「コミュニケーションアイデア」とは、プロダクトの便益と独自性をお客さまに伝え、購買行動を起こしてもらうための訴求のアイデアを意味します。
TVCM,PR、イベントなどHOWの一部
上記2つのうち継続的に売上を拡大させていくために重要な要素⇒ 「プロダクトアイデア」
「プロダクトアイデア」をWHOと「WHAT」の関係を徹底的に考えることで、売上拡大のチャンスが見つかる。
「継続性」の視点も大事
- 便益と独自性を高め続けることのみ、お客さまに継続的に購買してもらい収益を上げ続けることができる。
マーケティングの目的はシンプル。価値をつくり続けること
マーケティングの目的は、プロダクトの価値をつくり続け、強化し続けること。P.95引用