第1章 「職場で傷つく」とはどういうことか?
1 評価で傷つく
- 本書内では、「主体性」「積極性」に関わるCASEの紹介
- 上司から部下への一方的な評価
「職場の傷つき」の正体
- お互い異なる「持ち味」があるのが人間
- うまくいっていない状態というは、個人の問題ではなく、「組み合わせの問題」
対話なき一方的なジャッジに「傷つく」
怒りの前に悲しみ・傷つきがあり、その時点で「対話」ができれば、会社な余計なエネルギーをつかって紛争解決に奔走したり、解決できず誰かを一方的にはいじょするようなまねをしたりすむのです。
- 「目線あわせ」の対話を申し出ると会社側は「めんどくさい人フラグ」が立つ
「自分で考えろ」と「傷つき」ーダイハツ工業の事例から
- 2023年末のダイハツ工業の不正問題の事例から紐解く
- 第3者委員会の調査では「組織風土」の問題が指摘
- 生産性を極限まで追求した「短期開発」
以下職場の日常の引用
- できて当たり前の発想が強く、失敗があった場合に激しい叱責や避難
- 全体的に人員不足、余裕がなく目の前の仕事をこなすのに精一杯
- 机上で決定した日程は綱渡り日程でミスが許されない
- なんとか力技で乗り切った日程が実績となり無茶苦茶な日程が標準となる
- その背景には、ことあるごとに「自分で考えろ」が職場の頻出ワード
「思考停止」という合理性
- 「思考停止」になりたくてなっている人はいない
- 仕事を一人が抱え込みマルチタスクになる、思考停止で業務を行うなどの状況を打開するには、「誰の問題か?」ではなく「組織の何が、この人を追い込んだのか?」を再考することが必要
社員が「やってもしょうがないや」と思うに至るまでを紐解くこと