ブランディングデザインの教科書 西澤明洋 (著) Part8
ブランドを具現化する「Dデザイン」
デザインはブランドコンセプトの具現化
- なぜ、ブランディングを行ううえでデザインが必要なのか?
- 答えは「お客様が一番最初に触れるのはデザイン」だから
- 中身(コンテンツ)にたどり着くまでに「ブランドを知る」フェーズでデザインを通して行われる
デザインは最強のコミュニケーションツール
- 伝言ゲームにおいてデザインが最強なのは「見ればわかる」コミュニケーション
デザインは「言葉より」より多くの情報を伝え、ブランドを物語ることができる
ブランドの「考え」そのものをブランドコンセプトと結びつくことで、最強のコミュニケーションツールになる
デザインコンセプトによるブレないトータルデザイン
- 服は一張羅なのに、靴やカバンがボロボロの人は信用できないのと同じで、ブランドとしての一貫性をデザインから感じることができなければいけない
ブランドデザインは、どのような要素もすべてブランドコンセプトに基づいたブレない表現でないといけない
- ブランドコンセプトそのままデザインするは抽象度が高く難しい
- ブランドコンセプト 「か」→ デザインコンセプト 「かた」 → デザイン「かたち」 とデザインコンセプトを最初に定めることで、各デザインに一貫性を保ちやすくなる
デザインコンセプトは「解く」デザイン
複雑な課題を整理して、デザインを進めるとき、これらを「解く」という感覚が求められる

デザインのコンテクスト(文脈)とデザインが1つのデザインコンセプトにつながったときが「解けた」という感覚
デザインのコンテクストは、ブランディングの戦略や企画の中で出てきた課題を解決するアイデアを考えるなかで、予見がデザインバックボーンとして整ってくる感覚
デザインのメンテナンスがブランドを育てる
- ブランドのデザインは一度つくればそれで終了ではない
ブランディングではm「ブランドが変わらないように変化し続ける」ことが求められます。
- 市場が常に変化し続ける中で、自分たちも相対的に変わり続ける必要がある
ブランドして成功するには成長し続ける市場に足して、自分たちもされに成長し続ける必要がある

- ブランディングデザインは「立ち上げて終わり」ではなく、「立ち上げたときがスタート」
ブランドの成長と共に、デザインも一緒にメンテナンスしながら継続的に育てていく
ブランディングデザインの心得
デザインの言語化が共創を可能にする
ブランディングデザインの8つのポイント
1.差異化できているか
- 最初のブランドのタッチポイントとなるデザインこそ差異化が必要
- 差異化のデザインは、新しいデザインの探求
- 他にはない、まだ見ぬ表現を考える
2.シンプルであるか
- 伝言ゲームを加速させるうえで、デザインがシンプルなのが重要
- 注意が必要なのは、シンプルとは「単純な形」のことではない
- 形が複雑でもデザインの意味が研ぎ澄まされていればそれで良い
- シンプルなデザイン = 意味のシンプルさ
3.コンセプチュアルか
- 意味をシンプルに表現する = コンセプトの具現化
4.構造化されているか
- 構造は何らかの外力に耐えるための形
- 建築物だと地震や台風など
- デザインの場合は、「時間」に耐える必要がある
ブランディングデザインには、市場の変化やブランドの成長などに対応する時間耐力が必要
- デザインの構造にはいくつはパターンがある
- 1番簡単なのは「変わらないデザイン」ロゴなど
- 変化するデザイン
- あらかじめルールを設定しておき、形を可変していくルールのデザイン
5.テイストがあっているか
ブランドなりをよく見極めて、オリジナルのテイストのデザインをつくり出すことが大切です
6.メジャー感があるか
本当に良いブランドのデザインとは、懐が広く多くの人に長く共感されるもの
7.ディテールの完成度が高いか
- 近代建築の巨匠、ミース・ファン・デル・ローエ「ディテールに神が宿る」
ブランドの隅々まできちんとデザインされると、ブランドに品格のようなものが生まれます - デザイナーだけでは成し得ない仕事 - 細部までの完璧な仕事が、偉大なブランドへとつながる
8. 美意識があるか
デザインはその使い方によっては「役に立つ技術」を超え、「存在する意味をつくる技術」になる
そのレベルでデザインを使いこなせれば、ブランドは長期的な意味的価値、構成に残すべき文化にまでつながっていく
そのための重要な視点が「美意識」
ブランドをつくるということは、それに携わる人、全員での共創
- ブランディングデザインにとって、一番大事なのは、つくり手の全員の美意識にある

