アウトプットを頑張る

初めてのプログラミング学習期間中の記録と、日頃読んでいる本をメモのアウトプットをがんばります。

イシューからはじめよ[改訂版]――知的生産の「シンプルな本質」 安宅和人 (著) 【読書メモ】Part.4

Chapter3 仮説ドリブン② ストーリーを絵コンテにする

絵コンテとは何か

次は分析イメージ(個々のグラフや図表のイメージ)をデザインしていく。ここでも「分析結果が出ないと考えようがない」とは言わない。基本はいつでも、「最終的に伝えるべきメッセージ (=イシューの仮説が証明されたもの)」を考えたとき、自分ならどういう分析結果があれば納得するか、そして相手を納得させられるかと考えることだ。そこから想定されるものをストーリーラインに沿って前倒しでつくる。

  • 分析イメージづくりを「絵コンテ」と呼んでいる

絵コンテづくりのイメージ

  • イシューを分解して並べたストーリーラインに沿って、必要な分析イメージを並べていく

  • 絵コンテづくりで大切なのは、「大胆に思い切って描く」
  • 「どんなデータが取れそうか」ではなく、「どんな分析結果がほしいのか」を起点に分析イメージをつくる

「どんなデータがあれば、ストーリーラインのここの仮説 = サブイシューを検証できるのか」という視点で大胆にデザインする

  • 絵コンテづくりの3つのステップ、「軸の整理」「イメージの具現化」「方法の明示」

STEP1 軸を整理する

分析の本質

  • 分析の枠組みづくり、軸を整理する
  • 軸とは分析のタテとヨコの広がり
  • どのような軸でどのような値をどのように比較するか
  • 分析とは比較、すなわち比べること
  • 分析では適切な「比較の軸」がカギとなる

定量分析の3つの型

  • 比較
  • 構成
  • 変化

原因と結果から軸を考える

基本的に、分析は「原因側」と「結果側」の掛け算で表現される。比較する条件が原因側で、それを評価する値が結果側となる。軸を考えるというのは、原因側で何を比べるのか、結果側で何を比べるのか、ということを意味している。

  • 原因と結果の双方でどのような比較が必要か、どれがいちばんきれいな結果が出るのか絵コンテを描きつつ考える

分析の軸を出す方法

  • 比較に際しての条件をふせんなどに書き出していき、関係のあるものを束ねていく
  • 似ているものを束ねながら軸を整理していく

STEP2 イメージを具体化する

数字が入ったイメージをつくる

  • 具体的な数字をいれて分析・検討結果のイメージをつくっていく

意味合いを表現する

  • 意味合いを表現するポイントは以下の3つ
    • 1.差がある
    • 2.変化がある
    • 3.パターンがある
  • こういう結果がほしいと思いつつ、楽しみながらやていくことがコツ

STEP3 方法を明示する

どうやってデータを取るか

「どんな分析手法を使ってどんな比較を実現するか」「どんな情報源(データソース)から情報を得るのか」ということを分析イメージの右側に描いていく。サイエンスであれば具体的な方法論はおおよそ明確だろう。ビジネスの課題であっても、どういった調査をおこなってデータを取るのかを明示する。

  • 使える手法の意味と限界について正しく理解しておくことが役に立つ

Column 知覚の特徴から見た分析の本質

1.閾値を超えない入力は意味を生まない

2.不連続な差しか認知できない

3.理解するとは情報をつなぐこと

4.情報をつなぎ続けることが記憶に変わる