はじめに
創造というとどんなイメージを持ちますか? 創造というと0から1を生み出す、世の中を変えるサービスやプロダクトのイメージを持っていた。
- 13歳が創造性のスランプが起こる時期という研究。
- 自分の内面のイメージ→外とどのようにコミュニケーションを取るかを大事にすることで、創造脳を使わなくなってしまう。
ロシアの心理学者レフ・ヴィゴツキーの研究によるとこのタイミングで、「きちんと」外の社会に適応しきり、自分の創造性を使うことくぉ忘れててしまった人は創造性を一度失います。一方でこの時期に創造性をしっかり使い、スランプをうまく乗りきれた人は、想像力と創造力を高く保ったまま大人になることができると言います。
- 「創造」すること=希望をつくる力。この力を身につけるのはまず「まね」から始める。
創造性研究の分野では、創造性を二つのタイプに分けています。それはBigC(大文字の創造性)とMinic(小文字の創造性)です。BigCとは、社会に大きな影響を与え、社会的な評価も十分になされるような、スティーブ・ジョブズや、パブロ・ピカソなどの著名な人物の創造性をいうものです。一方で、Minicはいってみれば創意工夫と呼ばれるような考え方で、絵を描く、YouTubeやTikTokで動画を撮る、料理の新しいレシピを楽しんでみる、家具をDIYするなど、誰もが持っているとされています。
佐宗 邦威. 模倣と創造 13歳からのクリエイティブの教科書 (Japanese Edition) (p.9). Kindle 版.
- 模倣 → 想像 → 創造 の段階で説明
第1章 模倣 まねる
- 好きなイラストをまねて描く
- センスをみがくには、「自分」「時代」「品質」の3つの軸で磨く。
- 1週間まねてみる
第2章 想像 えがく
- 空白の時間をつくる。自分の時間
- もやもやを大事にする。
このもやもやの正体は、違和感です。世の中の価値観と自分の好き嫌いのズレを身体が無意識に感知して、それを教えてくれているのです。創造の世界において違和感は、自分から始まる創造のきっかけとなる気づきのサイン、なのです。
佐宗 邦威. 模倣と創造 13歳からのクリエイティブの教科書 (Japanese Edition) (pp.77-78). Kindle 版.
- 新しいアイディアを育てる。
- 「面白い!」などのポジティブフィードバックを心がける
- より良くなるためにアドバイスをしたくなったら「悩んでいるところある?」と聞いてみる。その部分に自分はどう感じたか伝える。
第3章 創造 つくる
- 発散と収束のダイヤモンドから創造は生まれる。
キーワードは、好奇心と、他の人から褒めてもらうこと。この二つがエネルギー源になって創造的思考は駆動します。
佐宗 邦威. 模倣と創造 13歳からのクリエイティブの教科書 (Japanese Edition) (p.102). Kindle 版.
- 身体感覚をつかう、言語(ことばにする)、描く(全身をつかう)、視覚(絵で感じ、考える)
- 熟成の大切さ
最初に何か企画を考えるときには、まず締め切りを確認します。そして、できれば何人かのチームをつくり、それぞれが個別に参考になりそうな情報を集めるリサーチ(できれば1人10個以上は切り口やアイデアを持ってくる)、そして、2〜3時間くらい集中して(できれば実際に同じ部屋で顔を見て)ブレーンストーミングをする。そして、一度出し切ったなと思ったら短くても3日、できたら1週間くらいは離れる、というステップを何度回せるかを考えるのです。
佐宗 邦威. 模倣と創造 13歳からのクリエイティブの教科書 (Japanese Edition) (p.115). Kindle 版.
- どんなことができたら面白いかな?を自分に問いかける
- 何かをつくることは、答えのない問題に挑戦すること。最終的には自分で納得できるものであれば良い。