第5章 「リーダーシップ」を磨く
- リーダーシップが求められる背景には大きく2つ「組織視点」と「影響力の視点」
組織視点
変化スピードの速い組織では、一握りのリーダーだけが方針を示すのではなく、現場に近いスタッフが状況判断し方針を示し、周囲を動かすことが期待されるから
影響力の視点
生成AIがいかに論理的に正しい結論を出したとしても、人は完全にそれに従いたいと思えず、結局は魅力あるリーダーの言葉に共感し行動を起こすと考えられるから
リーダーシップを身につけるために必要なこと
とにかくバッターボックスに立つ
自分の意見を求められたときの対応は3つに分類
状況を整理して述べる「実況中継型」の対応
- 限られた情報や直感を信じて意見を述べる「決め打ち型」の対応
自分の意権も根拠も明確な「主張・根拠のセット型」の対応
目指したいのは「主張・根拠のセット型」
周囲を動かすパワーと影響力
パワー
個人がそれぞれ持っている人々に物事を実行させる「潜在的な能力」
影響力
人々を実行に向け動かそうとする「プロセスや行動」のこと
パワーの3つの源泉
- 公式の力・・組織での地位や役職による力
- 個人の力・・個人としての魅力が持たせる力
- 関係性の力・・自分の人間関係による力
- 自律分散型組織では、個人と関係性の力が重要
影響力の6つ
- 返報性・・恩恵を受けたらその相手に報いなければならないと感じること
- コミットメントと一貫性・・自ら宣言したことと、一貫した行動をとろうとすること
- 社会的証明・・他人の評価や行動を指針とすること
- 好意・・好意を持つ相手ほど賛同したくなること
- 権威・・専門家に指示を仰ごうとすること
希少性・・手に入れにくいものほど求めたがること
コミットメントと一貫性で、「言行一致」と「首尾一貫」は日々の行動で意識する必要がある