第6章 「自分らしさ」に沿って生きる力とは?
クレイトン・クレステンセン教授の「イノベーション・オブ・ライフ」内のエピソード
お金、地位、名誉、他者からの評価を重要な「ものさし」として、努力し続けた結果、粉飾決算や家族との離別など、とても幸せとは呼べない結果につながる
集団の”らしさ“という誤った「ものさし」に沿って行動することの是非を今一度考える
- 従業員のメリットよりも、組織の論理を重視し、道徳的・倫理的に誤った取り組みすら制御ができなくなる事態に発展する
良い問いとは、他人から借りてきたものではなく、自分の意思や哲学が反映されている
- 良い決断も同様に他人から与えられるものではない
「自分らしさ」に沿って生きるとは何か?
- 日本社会では、長い歴史の中で、「自分」よりも、「組織」や「社会」、「集団」を重要視する傾向にあった
- 現在は、個人を重視する価値観が近年急速に高まっている
「自分らしさ」が求められる3つの背景
外部環境の変化
- 会社が一生雇用を保証してくれるわけでもない
- キャリア・オーナーシップ、キャリア自律が必要
内的欲求の変化
- マズローの欲求5段階説の中で、会社に所属することで「所属と愛の欲求」「承認欲求」を満たしてきた
- 現代は、低次元の欲求が満たされているため、無意識的により高次元の欲求である「自己実現欲求」が高まっている
比較対象の変化
「自分らしさ」の定義
”自分と呼ぶにふさわしい”と、本人が思う認識の強さ
「自分らしさ」とは自ら主体的に認識をしないと見えてこない
フランスの思想家 ジャン=ジャック・ルソー
生きるとは呼吸することではない。行動することだ。
本書での「自分らしさ」に沿って生きる
自分に呼ぶと相応しいと、本人が思う認識に沿って、目的を持って行動し続けること