思考OSをアップデートをするためのヒント
本書は第3回 JAPAN PODCAST AWARDS ベストナレッジ賞受賞
「ascope〜リベラルアーツで世界を見る目が変わる〜」の書籍化です。
本書の構成(🌟今回ご紹介する所)
- Chapter01 リベラルアーツの力を考える🌟
- Chapter02 物理学🌟
- Chapter03 文化人類学🌟
- Chapter04 仏教学
- Chapter05 歴史学
- Chapter06 宗教学
- Chapter07 教育学
- Chapter08 脳科学
Chapter01 リベラルアーツの力を考える🌟
- 今僕たちが生きている時代は「個人が生き方を主体的に選ばなければならない、史上初めての時代」
- リベラルアーツ(教養)が大切になってきた。
- 価値観も多様になり、競争ではなく共存しなくてはいけない。かつ何に価値があるかも数年ごとに変わっていく。
- 「How」ではなく、「What」や「Why」が大切な時代になってきている。
- 「自分と社会の関係性がどうあるべきか」という問いが突きつけられている。ここがクリアになれば、おのずとやるべきことが決まりそれに向かって進むことができる。
- あらゆる視点から社会と自分を見ることで、ものごとには多面性があることを認識できる。 -人類の辿ってきた思考OS
- 神話・宗教的感覚から、「生きるとは何か」「人間とは何か」、そしてキリスト教が転換点に。民衆主導で「人権」の概念「国家のために人民が頑張るOS」→人権OSに
- 思考OSが切り替わるタイミングでは、社会のごく一部から少しずつ変わっていく。
- 制度や大衆の考え方はそのままのため乖離が生じてくる。乖離が大きくなると「今までの考え方はおかしいんじゃないの」と感じる人が増え、既得権益を攻撃するようになり、社会が変わるという基本構造になる。
- 現代は、「誰もが世界に対して好奇心を持って生きていい人類初の時代」
Chapter02 物理学🌟
北川拓也・・Well-Being Planet Earth 財団理事 - 物理とは何か?
- 物理学は大きく二つに分けられる
- 物をどんどん小さい単位で見ていき、世界が何で構成されているか解き明かす
- 原子や分子を組み合わせると何ができて、どんなことに役立つのかを研究する分野
- 「物性物理」
- 物理学者と社会学者の違い(バイアスがかかった見方)
- 物理学者 理解できていないことを早めに削ぎ落としてしまうくせがある
- 社外学者は早い段階で考えることを諦める癖がある
- 今注目されている物理学の新領域
- 「量子現象」の最たるもの「超伝導物質」・・電気を抵抗0で流すことができる
- 「量子センサー」 ・・高感度なセンサー
- 「量子インターネット」・・壊れてしまう盗めないセキュリティ
- 「量子コンピューター」・・現在のスーパーコンピューターと比較にならないほど速くなる
- 「トポロジカル物質」・・地熱を電流に変えれる現象をもつ物質
Chapter03 文化人類学🌟
- 文化人類学
- 手法は大きく二つ
- フィールドワーク
- エスノグラフィー
ジリアン・テット 文化人類学者の「サイロ・エフェクト」2008年リーマンショックをこれほど優秀な人たちがどうしてこんな過ちを起こしてしまったか
経済学者:岩井克人資本主義が成立するための要件として、「空間的差異」と「時空間的差異」の2つ
- 「空間的差異」・・・新しいものを求める資本主義→空間的に「まだここにないもの」を外から持ってくる
- 「時空間的差異」・・・「まだ他の人が使ってないもの」未来を先取りするかをすれば売れる商品を作り出せる
- 自分達の社会を俯瞰して見える、「給料がないと生きていけない」などの固定観念を超えていける学問
- 文化人類学はプレイヤーとしての目線と一歩引いた視点からも理解しようとする。