第5章 実際に部下(後輩)と1on1をしてみよう<基礎編>
ゴールは「ワーク」「ライフ」「セルフ」の3つの重なりを大切に
- 大切なのは、「大きなゴールを最初に握る」
相手と方向性を決めるときは、**「ワーク(仕事・タスク)」「ライフ(ライフイベント・他者との関係性・役割など)」「セルフ(自分一人の時間・個としてありたい姿)」の3つの重なる表現に落とし込みしましょう。
大きなゴールに紐づく小さなゴールを各回ごとに設定する
- 「今日はどのように時間を使いたいですか?」と確認して、1on1の各回の小さなゴールを設定する
1on1を始める前に終えておきたい準備
メンタリングスキルのおさらいをする
- 「ディープカンバセーション」「アドバイス」「クロージング」
人生の棚卸しと過去の経験の「教訓化」を済ませる
時間や頻度、進め方を確認する
自己紹介シートを交換する
できればキックオフミーティングを実施する
1on1の流れを抑えよう
- 基本的な流れは「オープニング」「ボディ」「クロージング」
こんな場合はどうすればいい?1on1でよくある不安
キャリアの話をするのが気恥ずかしい
1on1の前に1分でも、2分でも、「ふうっ」と一息つく時間を必ずとって、まずいったん自分自身を落ち着かせましょう。
何を話したらいいかわからない
- 図を参考に、話すテーマを見つける
どこまでプライベートに踏み込んでいいのかわからない
- プライベートのことを聞きすぎて、ハラスメントになるのでは?という悩み
- 「両者の間に信頼関係が形成されている」という大前提で、興味本位ではなく、「何のためにそれを聞くのか明確にする」ことが大事
- そして、「話したくないなら話さなくてもいい」という権利を相手に伝える
意外と早く悩みが解決してしまった・悩みがない
- 大きなテーマに立ち返り、質問や提案をしてみる
相手が緊張してしまい、本音が言いにくい雰囲気になってしまった
- アイスブレイクが大切
次の項目に気を付ける
- いきなり本題に入っていないか?
- 雑談は自分がしたい話をしていないか?
- 自己紹介するとき「すごい人」感やキラキラ感を押し出していないか
- 相手を質問攻めにしていないか
- あなたばかりが話していませんか?
それでも、相手が緊張していたら「なんか緊張しちゃうね、私もちょっと緊張しているよ」など伝える。
#### こちらが緊張してしまった - 意識を自分ではなく、相手に向けるよう心がける - リラックスグッズを手元におく
転職や離職の相談をされた
- 相手の気持ちを推しはかるために「傾聴」と「深掘り」をする
- 相手の「現状への不満」や「未来への期待」、「転職をすることで得たいこと」「望んでいるキャリア」について明らかにする
相手のありたい未来を掘り下げたら、会社を辞めてしまいそう
- 相手が目指すものと組織が目指すものの「共通点を探す」という気持ちで臨んでみてください。