「選ばれる組織」になるために必要なことは何か?
はじめに
- これまで「当たり前」とされてきた働き方が急速に瓦解してきた
- オフィスに行くこと
- 仕事は楽しくないこと
- 会社の命じられるまま転勤すること
- 他者の情報がSNSや口コミでカンタンに見れる。
- 隣の芝生が青い ⇒ 光り輝く
- 世の中の不安定/不確定性にあふれているからこそ「本物の充実」を求める
- 「本物の充実」とはウェルビーイングそのもの。
- 注目すべきは「体験の価値」
- 企業がかに良質な社員体験を構築するかをテーマに取り扱っているのが本書。
第一章「社員から選ばれる会社」は何が違うのか
グローバル企業も模索するこれからの「働き方」
- 4人1人がテレワークを実施。
- そんななかで、英語圏メディアでは「RTO(リターン・トゥ・オフィス)」というフレーズで取り上げられている。
- オフィス・ファースト or リモート・ファーストと第3の選択「ハイブリッド」
- 欧米の大手企業の選択も様々
- ハイブリッド型にも2種類見られる
- 社員に働き方を委ねる
- 社員に一定のオフィス出社を求める
大退職時代(The Great Resignation)の到来
- コロナを経て、テレワークなどの柔軟な働きかたを求める人と企業側のオフィス回帰などのGAPが生まれた
- 上記に加えて、仕事への生きがいが見いだせずに辞めるや、バーンアウト退職などもある
日本企業を襲う大憂鬱時代
- 米国は職務で雇用計画を行うジョブ型社会。
- 日本は職務の合意なく、雇用契約を行うメンバーシップ型社会
- 日本の企業は、「自己修復力」が高い組織。
- 欠員が出ても、外部採用で埋めるという選択以外に社内からの配置転換が可能になっている
- 日本企業が積極的に人材獲得動くのは「自社で融通できない人材を獲得するケース」「成長企業や成長業界で人員の絶対数が足りていないケース」
- 世界と比べるとオフィス出社が高い日本(約半数50.9%)
- 日本で起きているのは、不安を燻ぶらせた転職予備軍は会社に留まっている
- 不確実な世界で生き残っていくためには、変化に適応できる俊敏で多様性のある組織でなければならない。
経営陣と社員の間の「ズレ」が企業を崩壊させる
- 社員が重視している要素トップ3
- 組織から価値あるものとして評価を受けていること
- 上司から価値あるものとして評価を受けていること
- 所属実感/昇進機械やチームメイトとの信頼関係
- 経営陣が重視している要素
- より良い仕事
- 十分な報酬
- 健康
- 柔軟な働き方 ≠ 表面的な条件ではない
- 内面的な欠落感・・組織や上司から大切に扱われていない。同僚と信頼関係が築けない
見直すべき社員体験の価値
- 内面的な充足は日常的な「体験」の積み重ね
- 個々人が自分にとって、最適を見出すことを支援し、「良い体験」を持つ人の最大公約数を目指すことが重要
- 組織は「余白を計画的につくり、偶発的な関係性ができる機会を提供する」ことが重要
- 方針が不透明なことは、社員に多くの心理的不安を強いる
- 出社が推奨されているのか/いないのか
- 自分の働き方の選択がキャリアに悪影響を与えやしないか
社員から「選ばれる会社」になるために
- 慎重かつ戦略的に「良い体験」を組織内に積み上げていく
- モノの消費からコトの消費へとシフトしているなか、サービスを作り出す人、社員が大切。
- 良い体験を者にで戦略的に創り出す会社が、次の時代をリードする会社になっていく