第5章 サーベイ・フィードバックの盲点
病その1 サーベイすれば現実は変わる病
「最新の手法に基づいた調査をしていれば、組織の問題点が浮かび上がってくるに違いない」これは、大きな間違い。
- 調査をしたデータをどう組織の改善に生かすかを考えて、質問項目やその後の研修などを設計しないと組織改善にはつながらない
病その2 項目が多すぎてわからない病
項目が多すぎると、どこから手をつければよいのか?何を変えればよいのか?がわからない
- 大量のデータをとっても、たいていは使えない
- メンバーに目を向けさせたいデータに「フォーカス」せよ
病その3 データがつながっていない病
調査結果が生かされていない「データがつながっていない病」も散見されている。 - データは一元管理すべし - IDで紐付ければ、さらなる分析が可能
病その4 サーベイに正解を求めてしまう病
サーベイをすれば、すべて正解が見えてくるはずだと考えてしまう病
内容としては、薄々わかっていることを驚くべき事実なんてものは存在しない
みんなが気づかぬふりをしていた問題を明るみに出し、対話のきっかけをつくることが、サーベイの意義
病その5 サーベイの結果を放置してしまう病
サーベイの結果を放置してしまうと、調査協力したメンバーは、
確実に不満を抱く。
病その6 データをむやみにとりすぎ病
データをやらためったら、とりすぎる病
パルス・サーベイは月1回、多いと1〜2週間に1回だと
頻度がたかく「パルス・サーベイ慣れ」が起こりやすくなる。
フィードバックの頻度も考える。
病その7 サーベイは1回やればOK病
組織がよくなっても、慣性があるため1回変わってもすぐ戻ろうとしてしまう。
そのようなリバンドを防ぐため、年1回、最低でも隔年に1回でも定期的にサーベイの実施が必要!
病その8 数字ばかり気にしすぎ病
数字をよくすることしか考えなくなってしまう。
データをきっかけに対話を大事に未来づくりに向かう