第2部 一気に頭のいい人になる思考の深め方
第3章 ちゃんと考える前に、ちゃんと聞こう「傾聴」の思考法
「ちゃんと話を聞く」とはどういうことなのか、 あきらかにしていこうと思いいます。
"聞く"と”ちゃんと聞く”の間には大きな溝がある
- 相手の信頼を取り戻すため、「相手の話をよく聞き、悩みを聞き出すこと」
- ちゃんと考えるため、ちゃんと聞くことが不可欠
- 相手の話を聞くことに比重を置くことで、信頼を集め、結果的に自分の話も聞いてもらえる
自分の理解できたことだけを切り取る人
一見”聞き上手”に見える人、メモをとったり、相槌を打ったり、相手の話も遮ったりもしない、それでも周りから「話を聞いてない」と言われてしまう。
話を聞いているのに、聞けない人とは、「自分の認識できたこと」だけ切り取って、話を聞いている
他人が話をしているときに、自分が話すことを考えていないか
>知的で慕われる人が、話を聞いているときに何を考えているのか
人が誰かの話を聞くとき考えている2つのこと
- 自分の言いたいことを考えながら聞く
- 相手の言いたいことを考えながら聞く
頭のいい人が話を聞くときに、考えていること
自分の言いたいことを考えながら聞く
- 反論で頭がいっぱいなる
- うまいことを言おう、悩みを解決してやろうと思いながら聞く
- 教えてやろうと思って聞くのは、単なるおせっかい
相手の言いたいことを考えながら聞く
- 余計な口を挟まず、"言いたいことはなんだろうか"
- 相手の話を正確に理解しようとする
その上で相手から"学ぼう"という意識で聞く
知的で慕われる人たちは、人の話をよく聞いています。
話し手への敬意、相手が何を言いたいのだろうかと真剣に考えている
知的で慕われる人の聞く態度
肯定も否定もしない
肯定も否定もせず、「そうなんですね」「なるほど」と相手に話してもらう
相手を評価しない
「良い」も「悪い」もなく、相手がそう思っている、というだけの話しだと割り切って聞きましょう
意見を安易に言わない
相手の期待どおりの返事をしながら、まず相手の話をすべて聞き出します。
話が途切れたら、むしろ沈黙する
相手の話が途切れたら、まずは沈黙して、相手が話し出すのを待ちましょう。
自分の好奇心を総動員する
相手の話がつまらないと感じるなら、それは自分の好奇心が足りないからです。 そして相手の話を正確に最後まで聞き終えたら「相手は私に何を言ってほしいのだろうか」と考えるのが、知的で慕われる人です。
アドバイスをするな、整理せよ
アドバイスするという行為は、非常に高度なコミュニケーションスキルを要します。
何を言うかよりも、誰が言うか
アドバイスではなく、交通整理せよ
- 整理は、”いらないものを捨てて、必要なものだけを残す”
整理しながら聞く技術
ゴールの確認
相手の言葉を簡潔に「オウム返し」するのがゴールの確認で必要な行為です。
考えていることを聞く
必ず最初に相手の考えを聞き、スッキリするまでモヤモヤしていることを吐き出してもらいます。
話を整理して相手の意思決定を助ける
- こうしたいの意思の有無を把握する
- 意思がある場合、相手の意思を素直に推してあげる。
- 意思がない場合、そのまま相手の話をきくだけにとどめる