アウトプットを頑張る

初めてのプログラミング学習期間中の記録と、日頃読んでいる本をメモのアウトプットをがんばります。

【読書メモ】ファンダメンタルズ×テクニカル マーケティング 木下 勝寿 (著) ①

はじめに

  • 本書に書かれているのは、資本金1万円で1人で創業した会社を独自のWEBマーケティング東証プライム上場企業まで育てた木下さんの マーケティング理論が書かれている本です。
  • 「ファンダメンタルズ」「テクニカル」マーケティング

    ファンダメンタルズマーケティングとは

    商品そのものやユーザーのペルソナ(サービス・商品の典型的なユーザー像)、インサイト(消費者を真に勾配へと突き動かしている要因)を分析してコミュニケーションを設計することである。

テクニカルマーケティングとは

クリック率(CTR)、遷移率、購入率、キーワードなどの数値分析をできるフィードバックのデータから顧客とのコニュニケーションを設計することである。

Webマーケティングで成果をあげるには

  • 両方をマスターすべき。

ファンダメンタルズの極意

「誰に」×「何を」×「どう」伝えるか

  • 「誰に」とはターゲットユーザーのこと。
  • 「何を」とは商品の特徴 上記2つは車の両輪のようなもので、これらの噛み合っていないと車が脱輪するようにうまく行かない。
  • 「どう」に関しては突飛に伝える方法に工夫にこらしても、模倣されてしまうため「誰(どんな人)」に「何(どんなこと)を」伝えるかを突き詰める。

「誰に」「何を」つたえるためにすること

  • 商品・ユーザー・競合を徹底的に研究する。
  • そのために事前リサーチを徹底する。

マーケッターは商品企画者や商品開発者からもらった情報をそのまま消費者に伝えるのではなく、自分自身で情報収集をし、「売り」となる部分を再構築しなければならない。

  • ユーザーインタビューで「キーワード」と「インサイト」を吸収する。「インサイト」を理解しながらキーワードを確認する。
  • SNS・知恵袋・レビューサイト・アンケートデータを調査する。
  • 専門家の意見を適切に聞く。専門家に頼るのは「意見や情報、知識の提供」であって「判断」ではない。
  • 競合のマーケティングを丸裸にする。
  • どんな検索キーワードで検索するかを考える。
  • ユーザー起点で競合を知る方法は、マイケル・ポーターの「競争の戦略」に出てくる「5つの力」
    • 既存の競合、仕入先、お客様、新規参入者、代替品販売者
  • 4段階セールスコピー(本文例は育毛剤だとして)
    • 第1段階 大分類選択肢 Aどこかに通う B自宅でケアする
    • 第2段階 中分類選択肢 Aサプリメント B育毛剤
    • 第3段階 小分類選択肢 Aベトベトした液体 Bサラサラした液体
    • 第4段階 極小分類選択肢 A自社製品 B競合製品① C競合製品② D競合製品③
    • B ⇒ B ⇒ B ⇒ Aと選択肢から除外をしていき、最終的に自社の製品がどう良いのかをアピールしていく

「何を 」伝えるか

  • USPからメインメッセージを導き出す(Unique Selling Propostion)
    • ①「他社商品にはない便益を与えられる」or 「今までになかった便益を与えられる」
    • ②「他社製品よりも高い便益を与えられる」
    • ③「実績、権威性などの付加価値がある」
    • ④「金銭的お得感がある」※これに頼るのは最後の手段
  • USPとは「世の中でうちの商品でしか提供できない価値」

「どう」伝えるか

  • ユーザー起点で「伝"え"る」 ⇒ 「伝"わ"る」メッセージを作る。
  • LPやメールで読みやすい、伝わりやすい王道の文章構成フォーム
  • 結論⇒否定(会話文)⇒肯定⇒自分の意見⇒煽り
  • 客観的な視点、つまり「他人の主観的な視点」を日頃から持つ

この商品のマーケットはどんなマーケットか?
マーケットの中でこの商品の特徴はなにか?
このマーケットのユーザーはどんなユーザーなのか?
これらをかんがえ、「誰に」「何を」「どう」伝えるかに頭を使う。

【読書メモ】模倣と創造 13歳からのクリエイティブの教科書

はじめに

創造というとどんなイメージを持ちますか? 創造というと0から1を生み出す、世の中を変えるサービスやプロダクトのイメージを持っていた。

  • 13歳が創造性のスランプが起こる時期という研究。
  • 自分の内面のイメージ→外とどのようにコミュニケーションを取るかを大事にすることで、創造脳を使わなくなってしまう。

ロシアの心理学者レフ・ヴィゴツキーの研究によるとこのタイミングで、「きちんと」外の社会に適応しきり、自分の創造性を使うことくぉ忘れててしまった人は創造性を一度失います。一方でこの時期に創造性をしっかり使い、スランプをうまく乗りきれた人は、想像力と創造力を高く保ったまま大人になることができると言います。

  • 「創造」すること=希望をつくる力。この力を身につけるのはまず「まね」から始める。

創造性研究の分野では、創造性を二つのタイプに分けています。それはBigC(大文字の創造性)とMinic(小文字の創造性)です。BigCとは、社会に大きな影響を与え、社会的な評価も十分になされるような、スティーブ・ジョブズや、パブロ・ピカソなどの著名な人物の創造性をいうものです。一方で、Minicはいってみれば創意工夫と呼ばれるような考え方で、絵を描く、YouTubeTikTokで動画を撮る、料理の新しいレシピを楽しんでみる、家具をDIYするなど、誰もが持っているとされています。
佐宗 邦威. 模倣と創造 13歳からのクリエイティブの教科書 (Japanese Edition) (p.9). Kindle 版.

  • 模倣 → 想像 → 創造 の段階で説明

第1章 模倣 まねる

  • 好きなイラストをまねて描く
  • センスをみがくには、「自分」「時代」「品質」の3つの軸で磨く。
  • 1週間まねてみる

第2章 想像 えがく

  • 空白の時間をつくる。自分の時間
  • もやもやを大事にする。

このもやもやの正体は、違和感です。世の中の価値観と自分の好き嫌いのズレを身体が無意識に感知して、それを教えてくれているのです。創造の世界において違和感は、自分から始まる創造のきっかけとなる気づきのサイン、なのです。
佐宗 邦威. 模倣と創造 13歳からのクリエイティブの教科書 (Japanese Edition) (pp.77-78). Kindle 版.

  • 新しいアイディアを育てる。
  • 「面白い!」などのポジティブフィードバックを心がける
  • より良くなるためにアドバイスをしたくなったら「悩んでいるところある?」と聞いてみる。その部分に自分はどう感じたか伝える。

第3章 創造 つくる

  • 発散と収束のダイヤモンドから創造は生まれる。

キーワードは、好奇心と、他の人から褒めてもらうこと。この二つがエネルギー源になって創造的思考は駆動します。
佐宗 邦威. 模倣と創造 13歳からのクリエイティブの教科書 (Japanese Edition) (p.102). Kindle 版.

  • 身体感覚をつかう、言語(ことばにする)、描く(全身をつかう)、視覚(絵で感じ、考える)
  • 熟成の大切さ

最初に何か企画を考えるときには、まず締め切りを確認します。そして、できれば何人かのチームをつくり、それぞれが個別に参考になりそうな情報を集めるリサーチ(できれば1人10個以上は切り口やアイデアを持ってくる)、そして、2〜3時間くらい集中して(できれば実際に同じ部屋で顔を見て)ブレーンストーミングをする。そして、一度出し切ったなと思ったら短くても3日、できたら1週間くらいは離れる、というステップを何度回せるかを考えるのです。
佐宗 邦威. 模倣と創造 13歳からのクリエイティブの教科書 (Japanese Edition) (p.115). Kindle 版.

  • どんなことができたら面白いかな?を自分に問いかける
  • 何かをつくることは、答えのない問題に挑戦すること。最終的には自分で納得できるものであれば良い。

【読書メモ】会計クイズを解くだけで財務3表がわかる 世界一楽しい決算書の読み方

決算書ってなんだろう

このうちの財務3表とも呼ばれる①〜③をこの本では取り上げられている。

貸借対照表(B/S)ってなんだろう

  • 企業が保有している財産の状況がわかる。
  • バランスシート(Balance Sheet)と呼び、左側に資産をまとめ、右側に純資産と負債をまとめる
  • 左側と右側の合計額は必ず一致する。

損益計算書(P/L)ってなんだろう

  • 企業の特定期間における売上と費用と利益を記録したもの。
  • つまり企業の成績表を見ることができる。
  • 項目で左右のグループに分ける、左側(借方)に費用をまとめ、右側(貸方)に収益をまとめる。
  • 費用の合計と収益の合計に差は生じるが、その差が「利益」や「損失」になる。

P/Lの5つの利益とは

キャッシュ・フロー計算書ってなんだろう?

  • 企業の現金・預金がどのくらい増減したのか、資金繰りを確認するもの。

企業の3つの活動

  • 企業活動は大きくわけて「営業活動」「投資活動」「財務活動」の3つ
  • この活動によって得られた「収入」から外部への「支出」を差し引いて、手元に残る資金(現金)を計算する。

【読書メモ】新時代を生き抜く越境思考 ~組織、肩書、場所、時間から自由になって成長する 沢渡 あまね (著)

本のサマリー

  • 「いままでのやり方に限界を感じている」すべての人に
  • 新たな“勝ちパターン”を創ろう
  • 日本の組織の倦怠感と停滞感。
  • 風穴をあけるには?大企業病を脱するには? こんな課題ありませんか?押し潰されている人の絵にこの吹き出し
  • 「経営陣は口先ばかり、イノベーションもDXも全く進まない」
  • 「意見や提案をしようとしても上に潰される」
  • 「目先の成果が出る仕事しか評価されない」
  • イノベーションを仕掛けたい。しかし、そもそもどこに声を上げたらいいのかわからない
  • 社内の組織が縦割り。官営部門が突然横から出てきて、待ったがかかる
  • 社内の“変わりたくない“抵抗勢力に足を引っ張られる
  • 「越境」というソリューション

越境とはなにか

  • 自組織単独で問題解決、新規価値創造がしにくい時代に
    3つのハイブリッドを乗りこなす必要がある。
    • 場所のハイブリッド
    • 顔のハイブリッド
    • 職種のハイブリッド

場所のハイブリッド

  • フルリモートでの他地域の人材獲得
  • ワーケーション
  • オフィスでも自宅でもないサードプレイスで成果を出す
  • 場所が異なる人とつながって仕事ができるマインドとスキルを兼ね備える

顔のハイブリッド

  • 企業側は、正社員オンリーから、複業人材、フリーランス、顧問など、複数の顔を持つ
    人材を活用できるようになっていく必要がある。
  • 企業は上記を受け入れるための、業務のガラパゴスな状態では受け入れ・活躍ができないそのための組織の業務の標準化、デジタル化、スリム化が求められる。

  • 個人も複数の組織で仕事をするためのマネジメント能力やスキルを持つ必要がある。

職種のハイブリッド

  • 業界や職種を越境することでの、既存の問題課題を解決したり新たな価値を生むコラボレーション
    • HRTech / Fintech / AgriTech
  • 掛け合わせはITだけではない

価値観の揺らぎにより、「気づき」「発見」「学び」を得る

  • 普段の環境(ホーム)と普段と異なる環境(アウェイ)とを往還することで生まれる「価値観の揺らぎ」により、「気づき」「発見」「学び」を得る学習方法

なぜいま越境なのか

  • 必要性、メリット、アプローチ

なぜ必要なのか

  • 「過去に答えが無い時代」あるいは「組織の中に答えを求めにくい時代」「その組織単独で勝てない時代」になっている。
    • 人口が減少し、少ない人数で今まで以上の成果を出す。
    • 統制型、ピラミッド型組織が正しく機能しにくくなっている。
  • 企業組織の事業継続のためにも「内から正解を出しにくい」今は、外の組織と繋がった方が早く、かつ確実に解決できるかもしれない。

  • 組織の課題を正しく言語化し、素早く声をあげる。その課題に共感する人、解決能力やアイディアを盛っている人と素早くつながり、素早く解決する。もしくは素早く失敗して、その治験を次の組織の知見に変える

  • これが出来る人、越境してものごとを解決できる、あるいは解決にむけてファシリテート出来る人の価値はますます高まる。
  • 人事領域におけるキーワード「エンプロイアビリティ(雇われうる力」に直結する能力

プレーヤーも「両利きの経営」のマインド必要

  • 既存業務の深化と新規事業の発掘(探索)の双方が必要。
  • 既存業務はプロセスを俯瞰して問題や課題を指摘し、今までと異なるアプローチを取り入れて解決する。そうして、既存事業に余力を創出し、新規事業にシフトしていく必要がある。

既存事業とDX&イノベーションマッピング

  • 緊急度と重要度のマトリクス
  • 社内であっても共通のゴールに向けて、部門や立場を超えてコラボレーションし、成果をだしていく。
  • 大切なのは組織や立場が異なる人と合意形成をして、物事を進めるマインドやスキルを身につける。
    • 出来る範囲内から経験を積んでいく。

越境でどのような変化が生まれるか

3つのつながる

  • ①テーマでつながる
    • 【例】 
    • 組織風土を変えたい
    • 事務作業を楽にしたい
  • ②立場でつながる
    • 【例】
    • 研究部門同士
    • 人事担当者同士
    • 【事例】
      • 部課長を対象にした管理職研修を「管理職同士のネットワーキングの場」としたところ意欲的に参加
  • ③ライフステージ/ライフスタイルでつながる
    • 【例】
    • 育休者同士
    • リモートワーカー同士
    • パラレルワーカー同士

越境の12のバリエーション

  1. 異動
  2. 中途採用
  3. 複業人材登用、フリーランス登用
  4. 複業解禁
  5. 社内複業
  6. クロスファンクションプロジェクト
  7. プロジェクト型「出島」
  8. 企業間留学・出向、「逆参勤交代」
  9. 海外研修
  10. 外部講座受講
  11. 社外プロジェクト参画、コミュニティ参画
  12. ワーケーション

越境の8つのメリット

  1. 社員のエンゲージメント維持・向上
  2. 人材育成
  3. 組織のアップデート
  4. エンプロイアビリティの向上(特殊性、ガラパゴス性の排除)
  5. (中小企業やスタートアップにとって)人材不足の解消
  6. (中小企業やスタートアップにとって)大企業とのこらぼ促進、リレーション構築
  7. (大企業にとって)最前線でのビジネス経験、新規ビジネス立ち上げ経験の獲得
  8. (大企業にとって)中小企業やスタートアップとのコラボ促進、リレーション構築

複業・パラレルキャリア

  • 大手情報通信サービス事業者の社内複業事例

選択的週休3日制のメリット

  • そのためのデジタルワークシフト
    • 紙業務をなくす
  • 経営層・管理職のアップデート
  • 間接業務の徹底的なスリム化または廃止
  • 社会保障制度の見直し
  • 専門性/汎用的スキル/自己説明能力の向上

女性活躍 / ダイバーシティ推進

成長意欲や能力ある × ただし制約条件がある人 が正しく活躍できるようにする

ダイバーシティインクルージョンを邪魔するもの

  • 女性活躍の問題地図
    • 課題の話

組織と個人がともに成長するための3方向

  • To マネジメント
  • To 経営者や人事部門
    • 育成への投資
    • 越境への投資
    • 管理部門がアップデートすることでイノベーションの足かせをなくす
    • 管理部門のアップデート =DX化を進める

DX 垣根を超えて新たな「価値パターン」を生み出す

  • DXで目指すもの
  • デジタルで「すっ飛ばす」
    • 業務プロセスや間接業務を「すっ飛ばす」
    • 手書き、印刷、押印、郵送などをなくす
  • 「ペインポイント」を解消する
  • 他人の土俵に飛び込んで新たな価値を出す
  • いままでとは異なるプレイヤー起用して新たな価値を生む
  • ホームポジション」を研ぎ澄ます
  • テクノロジーに合わせてルールを変える

  • DXを邪魔するもの

  • 業務改善やBPRとの違いがわかっていない
  • DXに必要なスキルやマインドが未定義
  • DX推進組織だけに丸投げにされる
  • 従来組織(事業部門、バックオフィス)が動かない
  • 既存の業務が安定しているためDXに対する本気度が醸成されにくい
  • 人事部門が変わろうとしない、動こうとしない
  • PoCで終わってしまう
  • 社内の温度差が大きい
  • 上位層のマインドが変わらない

  • DXの本質はX

  • DXの成功には他部門とのコラボレーションが不可欠
  • 管理業務や関節業務を撲滅する

DX出来る組織になる

  • 経営層・管理職に意識してほしいこと
    • 言語化能力を高める
    • デジタル経験を増やす
    • データリテラシーを高める
    • 事務/間接業務を(とにかく)減らす・なくす
    • 景色を変える
    • 自社理解を深める

越境を変革の武器にするために

  • 経営層、DX/組織開発推進部門、人事部門への6つの提言
    • 仕組みと選択肢を整備する
    • 人材育成に投資する
    • IT環境に投資する
    • 人事評価制度を改定する

【読書メモ】AI分析でわかった トップ5%リーダーの習慣 越川慎司 (著)

ドラッカーは著書『プロフェッショナルの条件』(上田惇生編訳、ダイヤモンド社)で、「リーダーシップとは、組織のミッションを考え抜き、確立することである」

本書の構成

  • はじめに
  • 序章 トップ「5%リーダー」はどのようにして導き出されたのか?
  • 第1章 AIが突き止めた!トップ5%リーダーの意外な特徴
  • 第2章 良かれと思ってやってしまう「95%リーダー」の行動習慣
  • 第3章 トップ5%リーダーが実践する「8つの行動ルール」
  • 第4章 トップ5%リーダーの「自分磨き」
  • 第5章 トップ5%リーダーのチームを活性化する7つのアクション
  • 第6章 トップ5%リーダーの行動を浸透させる
  • おわりに

はじめに

  • リーダーシップとは、管理職のためのものではない、全員が持つべき「マインドセット」と実行力である
  • 優れたリーダーは、個人ではなくチームで複雑な課題を解決していく、「個人で成果を出す」人から「突出した成果を出し続ける組織を作る人」のこと
  • 変化の激しい時代を生き抜くには、行動の選択肢を増やすことが必要で、そのためには、行動実験を重ねる。

本書の目的は「知ること」ではなく「できるようになること」です。 でも最初から全部を実践しようとは思わないでください。

  • 自分の中で気になった、ちょっとやってみようを意識する。

序章 トップ「5%リーダー」はどのようにして導き出されたのか?

  • トップ5%の定義

SS級の人とは、1年だけ突出した成果を上げているのではなく、突出した成果を出し続けている人です。売上目標を3年連続で120%達成していたり、社内異動をしても全く評価を落とすことなく高いパフォーマンスを維持できていたりする人です。多くの企業が成果主義のジョブ型雇用にシフトする中で、人柄や上司に好かれるといった評価基準ではなく、安定して最高評価を受け、社内外から認められる人こそが各社の人事評価トップ5%の人材です

  • AIサービスと人間による1400時間の行動分析人間による分析
  • 行動習慣を真似て成果を出す

変化が激しい時代では、言われたことだけをやるメンバーではなく、自分たちで考えて自分たちでやる「自走式組織」が求められています。

  • 行動習慣を真似ることで、少なくとも失敗確率を下げることにつながる。

第1章 AIが突き止めた!トップ5%リーダーの意外な特徴

  • ピックアップするか下記の通り

59%は歩くのが遅い。 気持ちと時間に余裕を作る

58%は話が短い。「話すこと」より「伝わること」を意識し、工夫する

48%はメンバーにかなわないと思っている。メンバーにも自分にも得手不得手がある前提で役割分担しながら目標達成を目指す

65%は思い切った決断をしない。成功確率を上げるより、失敗確率を下げようとする

67%は「感情」を共有する 共感によって、信頼関係を築く

  • 個人的に印象に残ったところ
    • 失敗に対する考え方が、失敗原因のメカニズムを把握し、掘り下げ、同じ失敗をするリスクを下げる取り組みが意外でした。
    • メンバーの「できること・できないこと」に関心を持ち、他のメンバーの「できること・できないこと」と組み合わせ最大化を図る

第2章 良かれと思ってやってしまう「95%リーダー」の行動習慣

部下に答えを教える 何でも「見える化」しようとする タスク管理が自分のメイン業務だと信じる 週報の作成にエネルギーを費やす 定例会議で自分が7割話す 感情で人を動かそうとする

  • 上記のようなことは意識しながら取り組みをしていく。

第3章 トップ5%リーダーが実践する「8つの行動ルール」

ルール1「やる気」をあてにしない・・・やる気を頼らずタスクをすすめる仕組みを確立。

ルール2 チームで解決する・・・ 1×1を5にして達成し続ける。

ルール3 異質を歓迎する・・・ 能力をかけ合わせてチーム力を底上げする。

ルール4 ストイックにならない・・・心と時間に余裕を作り、効率よく仕事を進める。

ルール5 根回しを構造化する・・・社内調整をパターン化して、さっさと終える

ルール6 「伝える」ではなく「伝わる」を目指す・・・コミュニケーションのゴールを共感・共創と考えている。

ルール7 先にやめることを決める・・・「やめること」を決めて、新しいことにチャレンジする。

ルール8 心と体で聴く・・・うなずきのバリエーションが5つ以上ある。

  • 個人的に印象に残ったところ
    • やる気に対しての考え方の一文

      「やる気を入れるスイッチ」=「やる気スイッチ」は、内発的動機にあるとされています。人それぞれが持つ興味・関心の中に「やる気スイッチ」がある

    • リーダーが必要なのは一人は解決できないからチームで目標を達成するため。そして、どうやって組織を作るか、どうやって課題を解決するかではなく 意義や目的を起点にWhyなぜを考える。

    • 「短期で成果を出す」ではなく「長期で成果を出し続ける」ことを目指している。
    • 相手の行動を誘発するために「伝わる」コミュニケーションを意識する。
    • やめることを決めるために「ペイオフマトリクス」を使う。

      意思決定ツールである「ペイオフマトリクス」でもタスク整理ができます。ペイオフマトリクスとは、「効果」と「実現可能性(実行コスト)」の2つの軸で構成されるマトリクスを用いて、アイディアの選択を効率的に行うためのフレームワークです。

    - 頷きのバリエーションが多い ⇒ 「はい」「なるほど」「そうですね」「うん」「やっぱり」 などの使い分けがある。

第4章 トップ5%リーダーの「自分磨き」

広げる円を持っている。自分が影響を与えられる領域を把握し、そこにエネルギーを投入する。

学んだことを手放す。変化に合わせて成長するために、常に新しい情報・学びを取り入れる。

口角を2cm上げて誤解をふせぐ。不要な気遣いをなくす非言語コミュニケーションをする。

内省タイムを定期スケジュールに入れる。やる気や疲れに左右されないよう、内省タイムで心身をコントロールする。

偶然の出会いを必然にする「歩き回り」。チャンスに触れる機会を意図的に増やす。

人からチャンスをもらう。「偶然の出会い」を引き寄せ、自己成長につなげていく。

弱さを出して人脈を広げる。自己開示で人と強い関係を築き、学びの機会を増やす。

  • 個人的に印象に残ったところ
    • 学んだ知識で限られた経験や知識にこだわりすぎると、行動を止めてしまう恐れがある。アンラーン、リカレント教育の大切さが理解できた。
    • チャンスは人から運ばれてくる。まず人とふれあい、その上で自分の評価軸をもとに付き合うかを判断する。
    • 失敗したら修正できるくらいの規模で、小さな行動変容を重ねていけば成果がでる。意識を変えるではなく、行動を変えることで自分を成長させる。
    • 自己開示の大切さ。

      2004年に発表された論文『自己開示に及ぼす親密さとコミュニケーションメディアの影響』で、相談するときに腹を割って話すことで人間関係の密度が増す、つまり深い関係が構築されることが実証実験を通じて証明されています。

第5章 トップ5%リーダーのチームを活性化する7つのアクション

アクション1 「意外とよかった」を目指す。

アクション2 成功の後にWHYを繰り返す。

アクション3 暇なふりをする。

アクション4 いきなり解決策を考えない。

アクション5 指示代名詞を避け、相手の記憶率を2倍にする。

アクション6 同情しないで共感する。

アクション7 相手のエネルギーを高める「ほめ方」をする。

  • 個人的に印象に残ったところ
    • 先に行動を変えて結果的に意識を変える。
    • 相手の行動を促すため、相手をその気にさせる。意義・目的、ベネフィットを伝え、テンションを高める。そして、行動変容を定着させるために振り返りに時間をつくる。やったときにどのような感情をもったかを聞く。
    • 失敗したときは反省し、成功したときはその原因を探ろうとする。「なぜ成功をしたのか」をじっくりと探る。
    • 解決策をすぐ考えず「相手の視点(注目している点)・視野(見る範囲)・視座(見る立場は何?」と地紋し、より広くものごをを見る。Howではなく、Whyを考え、「そもそも」「つまり」「もともと」「さらに」を考える。
    • 「共感」は相互に信頼しあい、尊敬の中から生まれる感情の共有。
    •  フィードバックの仕方もネガティブなフィードバックは最後に持っていき、はじめに良い点を伝え、相手が聞き入れる体制を整えてからネガティブなフィードバックをする。

心理学者のロイ・バウマイスターは、「1つのネガティブを打ち消すのには、4つのポジティブが必要」だと言っています。

第6章 トップ5%リーダーの行動を浸透させる

冒頭の2分の雑談で発言者数が1.9倍に

内省(リフレクション)を導入した製造業は残業時間が18%減

首で会話する新任リーダーが働きがいを16%アップさせた

オンライン会議で「ビデオ・オン」にしてもらう5アクション

メリットファーストブレイクファイナルで巻き込み力が3倍に

「5つのNG」を展開したら対話頻度が20%アップ

2人組で有給取得率が1.3倍に

  • 個人的に印象に残ったところ
    • 内省(リフレクション)における1on1のルールは取り組んでいきたい。

①自分が話すのではなく、メンバーに7割話をさせてしっかり聴く。

②「なぜ?」の連続質問は禁止に。

③間違いや失敗を指摘するのではなく。その発生原因を一緒に考える。

④一緒に内省し、自分の行動実験を行う。

⑤行動実験後は一緒に内省する。

  • 巻き込み力のため主語を「私」ではなく「私たち」という「We」に変える。
  • メンバーの強みと弱みをかけ合わせて、複雑な課題をスピード感もって解決していく。
  • 5つのNGをやらない。

「最近どう?」というカジュアルな声掛け。

「最近忙しい?」という他人事のような声掛け。

「だらだらやってない?」という性悪説の声掛け。

(ダ行からはじまる)「だけど、でも、どうしても、どうも」から話しはじめること。

テレワーク中に「あれ、これ、それ」と指示代名詞を多用すること。

おわりに

働くというのは、最も社会に貢献できる活動だと信じている。

  • 変わりゆく外部環境のなか、自分がコントロール出来る範囲で何をすべきかを考え、デメリットより、メリットが上回れば行動する。

行動なくして変化なし 変化なくして幸福なし

【読書メモ】1000人のエリートを育てた 爆伸びマネジメント 中尾隆一郎 (著)

本書のマネジメント手法を実践出来るようになると「自律自転する」人や組織を作れます。 自律自転、つまり自ら考えて動ける人や組織です。

 本書の構成

  • はじめに
  • 序章 G-POPマネジメントが生まれた背景
  • 第1章 Goal 仕事のワクワク度を高める「ゴール」
  • 第2章 Pre 段取り八分、仕事二分を目指す「事前準備」
  • 第3章 On アジャイルな組織をつくる「実行・カイゼン
  • 第4章 Post 成功の再現性を高め、失敗を防ぐ「振り返り」

はじめに

  • G-POPマネジメントとは

成果を出すビジネスリーダー、ハイパフォーマーが共通に持つ考え方 - G-POPマネジメントは仕事の基礎OSとして必要。 - 専門のアプリケーションと汎用のアプリケーションの土台になる。

序章 G-POPマネジメントが生まれた背景

  • G-POPマネジメントのベースは、同時に実現しにくいものを著者がマネジメントしてきた経験から出来たもの
  • つまり、同時に実現したいがしにくい目的を達成する方法論とも言える。

Goal(ゴール・目的)設定で、必要なものは2つ ①最低限のGoal設定:本書内では利益率10%以上 ②凄いGoal設定:本書内では、全国展開を仮置きし、チームメンバーに共有する。

G-POPマネジメントは、規模、業種、職種、年齢を問わずに活用出来る手法。 例外は、自分で計画的に仕事を設計できずGoalが設定しづらい、日々誰かからの仕事を指示されるタイプの仕事

第1章 Goal 仕事のワクワク度を高める「ゴール」

  • 最低限のGoal
  • 凄いGoal

ワクワクする「Goal」を考える際、自分たちのサービスが幸せに出来るユーザー数など、現場メンバーがワクワクする表現にすることが重要

  • ゴール設定の時に個人的にモチベーションが上がりそうと思った箇所が上記の部分。
  • 新天地でも具体的な目標設定をするための方法。

    • 現状把握:何が起きているのか情報収集し、把握する
    • 解釈:集めた情報を解釈し、解決策を検討する
    • (現場)介入:解決策を提示し、動いてもらう
  • MVVの「自分事化」を考える。

  • そのための4つの手順例

MVVの中から私自身が納得度の高いものを選ぶ それをメンバーが自分事化できるように話す 日常の会話に盛り込んで利用頻度を高める みんなの口癖になる

  • 中尾塾に通う経営者から学ぶGoalへの姿勢

①人生をかけて実現したいGoal ②今年実現したいGoal ③今月実現したいGoal

  • このブログを書いている時点で、上記①〜③を考えてみると
  • ① 持続可能なマーケティングを実行し、社会と次の世代に未来を残せる手法を見つけ出す
  • ② 今年はあと半年でマーケティングの事例として、メディアサイトに載るようなことを実現する。
  • ③ 下半期注力すべきことを決め、自分のやれることを発見する。

第2章 Pre 段取り八分、仕事二分を目指す「事前準備」

事前準備の2つのポイント

  • PE(People Empowerment やる気に火を付ける)
  • ◎やる気に火を付けるには
    • ・Why are you here?
    • ・やりたいことはなくてもよい
  • ◎関係の質を高める
    • ・あなたが言ったのであれば、信じよう
    • ・自分で自分の仕事を決める
  • PM(Project Management 仕事の段取り)
  • ◎未来に備える
    • ・未来の組織図をつくろう
    • ・未来を担う人材を育成しよう
  • ◎今の仕事で成果を出す 気になる
    • ・ゴール、体制図、航海図で確認する
    • ・MAT、30MR、9BOXでWCMをつなぐ
  • 関係の質を高める「成功循環モデル」

  • 自己開示を行うことで関係の質を高める。

    • 大事にしていること
    • 好きなこと
    • 得意なこと
    • やらないこと

関係の質を高めるには「自己開示」とチームの共通体験がポイント チェックイン/チェックアウト 「24時間以内にあった感謝の話/ 週末の楽しかった話」

  • 仕事は自分で決めることで、幸せにつながる。

  • 仕事を始めるときに3点セットを確認する

    • ◎Goal
    • ◎体制図
  • POがゴールを決め、PMが実行する。
  • QCD(品質、コスト、納期)は相反する

  • ◎航海図

    • スケジュールを明確に、因果関係を作る
  • Will Can Must をつなぐ

    • ◎MAT 業務を誰に割り振るか原案を考える
    • ◎30MR 担当業務を担当者がどの程度できるかを確認する
      • 30分業務内容の説明(上司)
      • 30分程度で段取りを考える(担当者)
      • 30分で内容を説明し合意を取る。(担当者と上司)
  • ◎9BOX
  • 人ではなく、業務単位でマネジメントスタイルを使い分ける「委任」/「援助」/「コーチ」/「指示」

第3章 On アジャイルな組織をつくる「実行・カイゼン

■①実行のための「持てる大きさの荷物にする」 ◎自分の仕事の「位置づけ」を知る ◎CSFを特定する ◎持てる大きさの荷物にする ◎KPIマネジメントで全体最適な組織づくり ■②カイゼンのためのAgile(背景にはVUCAとブラック・スワン理論) ◎4つの習慣を導入する ・チームでGCをする ・個人でG-POPシートを書く ・チームでKPTS会議をする ・事前審議をする

  • 良い仮説を見つけるためには、自分やチームの知識や経験を総動員する
  • その際の③つの観点でチェックする
  • Art 直感や右脳で感じること
  • Science 数字や論理
  • Craft 業務についての経験
  • ◎組織も個人も高速でカイゼンできる
    • 対話を尽くしたら全員が合意をしているかどうかに関わらず、議長が結論をだす
    • 結論が出たら自分が合意しているかどうかに関わらず実行する
  • アジャイルでの目指す姿の定義

    • 1.顧客満足度向上
    • 2.本質的なGoalを目指す
    • 3.自己管理した強いチーム
    • 4.早いフィードバックサイクルでカイゼンし続ける
  • アジャイルな状態とは

    • 定期的にGoalを意識する「習慣」
    • 定期的にOnする前にPreする「習慣」
    • 定期的にOnした後にPostする「習慣」
  • アジャイルを始めるならこの4つ
    • チームでGC(グループコーチング)をする(🌟これは実践してみようと思った。まず1on1で)
    • 個人でG-POPシートを書く🌟
    • チームでKPTS会議をする(Keep⇒ Problem↑ Try↑ Stop↓)
    • 事前審議をする

「批評」や指示、アドバイスではなく、感じたことを交換する - コミュニケーションレベルを向上させる。 - 感じたことを伝える⇒相手もそれに対して返事をするサイクルが思考を深める

第4章 Post 成功の再現性を高め、失敗を防ぐ「振り返り」

振り返りは犯人探しではない

◎うまくいった施策については「再現性の向上」

  • 振り返りの日程を決めておく

  • ハイパフォーマーの要因を特定する

◎うまくいかなかった施策については「再発防止」

  • 「悪い兆し」を早く見つける仕組みづくり
  • ◎成功要因を知らないハイパフォーマー
    • 無意識にできていることに多いため
  • ◎そのためには「比較」をする
  • ◎下記に注目する
    • ハイパフォーマーだけがやっている箇所
    • 逆にやっていない箇所
    • 順番の違いなど
  • ◎具体的な手順 リクルートの事例
    • 定量データで概観を掴む 変化に着目すると有効 ⇒時系列で比べる
    • 次に定性情報をみる
  • ◎逆のフローによるハイパフォーマー(別の事例)

    • 先に入会時期のヒアリング⇒感想という順番
  • 部下の頑張りが評価に変わる、上司への働きかけ

  • ◎上司や人事部門が理解しやすい「色付け」を行う

    • 絞り込み
    • 取り上げられる可能性
    • 感触を探る
    • 根回し
    • 取り上げてもらう
    • 上司に武器を与える
    • 本人へのフィードバック
  • ヒヤリハットを早く見つける

  • うまく言っていないときは、良いところを探す。  うまく言っているときは、だめなところを探して、先回りする。

    ハインリッヒの法則」・・事故の発生についての経験則。 1件の重大事故の背後には、重大事故に至らなかった29件の軽微な事故が隠れており、 さらにその背後には事故寸前だった300件の以上、いわゆりヒヤリハットが隠れている。 「1:29:300の法則」

本書を読んでみての感想は、まずGoalを設定するところからはじめていこうと思い、 セルフでG-POPシートを作成し、実践していくことをやろうと思う。

【読書メモ】視点という教養(リベラルアーツ) 世界の見方が変わる7つの対話 深井 龍之介 (著), 野村 高文 (著)【3/3】

思考OSをアップデートをするためのヒント

本書は第3回 JAPAN PODCAST AWARDS ベストナレッジ賞受賞
「ascope〜リベラルアーツで世界を見る目が変わる〜」の書籍化です。 ラストは宗教学と教育学と脳科学のところをまとめていきます。

本書の構成(🌟今回ご紹介する所)

Chapter06 宗教学🌟

キリスト教が、世界を変えた理由 橋爪 大三郎 大学院大学至善館 教授

  • この賞ではキリスト教を中心に西洋哲学をどうとらえているか、キリスト教がいかに理性を大切にしているか 「追求すれば真理に到達できる」という強い確信。

僕たちが生きる現代社会は「西洋哲学OS」

哲学は理性と言葉を使って思考を戦わせるスポーツみたいなものです。

  • 啓蒙思想は、ものを考える時「自分で考える(自我)」ではなく、「理性が考える」という感覚。
  • 日本はフルパッケージで近代化を進めていったため、チューンナップが必要。 「近代とは何か」「民主主義とは何か」と日本国憲法、民主主義、市場経済、科学技術、文化芸術の理解が必要。
  • 日本に足りないのは、社会の仕組みそのものへの理解である。自分の頭で社会を作る力が足りない。

理性というのは、人種や文化や時代によって変わることのない普遍的なものです。 そして過去も現在も未来も同じ理性。だから理性でわかったことは、将来実現する可能性がとても高い

  • 宗教に関心を持つ、精神的な豊かさを取り逃がして貧しくなってしまう可能性がある。 キリスト教は、哲学を理解していくための鍵、文化芸術の扉を開けるカギでもある。

Chapter07 教育学🌟

現代に再び現れた「松下村塾」の実践 鈴木 寛 東京大学 公共政策大学院 教授

普遍的かつ社会の根幹となる、教育学

  • 教育学は具体的な取り組み、どういう教育をするとどんな成果があがるかとHowを追求する学問
  • 入試改革や「卒近代」の概念、そして未来型のコミュニティの話などの事例の内容
  • コミュニティ・スクールの取り組み、保護者や地域住民、学生ボランティアなどが参画して、学校に協議会を作り、教師と一体になって、 効率学校を運営するスタイル
  • 学校という閉じられた空間を社会にはいろんな大人がいるんだという「斜めの関係」をつくることを意識した。
  • 「卒近代」とは、近代社会の限界が見えてきた(大量消費、大量廃棄、エネルギー消費など)サステナブルな社会ではない。 どうあれば幸せなのかをもう一度考え、一人ひとりが「生まれてきてよかった」「生きていてよかった」と実感できる社会を作ろうという動き。
  • 「脱」ではなく「卒」に込めた思いは、感謝と郷愁を持って、大学を卒業したのと同じように「近代」を卒業する
  • 時代が変わっても価値観がずっと変わっていない。

経済学者のソースタイン・ヴェブレンは「近代社会は人間の本能のうち、競争と略奪(所有)の2つにしか着目していない。 他にも人間の本能には、好奇心やクラフトマンシップ(製作本能)、他者に対する親愛の情などがあるはずだ」

  • 「弱いものを見るとほっとけない」ことは儲からないと二の次にされてきたが、等しく重要であると認められた社会にしたい。
  • 入試のルールもマークシート式から、論述への変化
  • 都会と地方をつなぐ未来型の「結」という考え、都会と地方がつながり、人が行き来するイメージです。
  • ベーシックインカムではなく「サービス」を届ける
  • お互いが労働力を出し合い、困窮してもそこに行き、最低限の生活インフラを確保する。
  • 「祖庸調」 「祖」・・お金。お金を持っている人がお金を出す。「庸」・・時間、つまりボランティアの労働 「調」・・技術や人脈。これら3つの社会資源をがあればものごとが成立する。

最も少ないコストで幸せに暮らせる生き方「も」、社会システムに組み込んでいくこと

Chapter08 脳科学🌟

感情の仕組みを脳から読み解く 乾 敏郎 京都大学 名誉教授

僕たちの行動は、脳に大きく規定されている〜中略〜 現在進行系でどんどん研究が進んでいる学問

  • 脳は受け取った情報を「推論」する。VRなどの映像は錯覚でそう見えている。

研究では「感情」と「情動」に分けている。 情動(emotion)とは外の刺激や、何らかの記憶を思い出すことで生理的な反応が起こること 感情(feeling)とは情動の発生に伴って生じる、主観的な意識体験だとされている

  • 生理的な反応の情動が元になって、感情が起こる。つまり、感情の大部分は、自分の体の状態が関わってくる。
  • 感情には大きく2つの特性がある
    • 感情価 どれだけポジティブなのか、ネガティブなのか
    • 活性度 それがどれだけ強いか
  • 人間の6つの基本感情①幸福感、②驚き、③恐れ、④嫌悪、⑤怒り、⑥悲しみ
  • 体の状態がわかれば、前向きに生きる傾向がある。そのための手段の一つが瞑想
  • 今の自分の体の状態に注意を集中させること。
  • 人間が感情を持っている理由
    • いま自分が良い状態にあるのか、そうでないのかを自覚する
    • 自分の状態を他者に知らせる必要がある
  • 他者の感情の状態を知ることができれば、「コミュニケーション」が取れる
  • コミュニケーションには2つ
  • 他者の感情の理解するためには自他を同一視する「ミラーシステム」によって理解する
    • 感情や運動もふくめて自分が経験したことであれば、ミラーシステムが働きやすく相手に共感する。