読書メモ
イノベーションのプロセス
- 外から内(アウトサイドイン)でやるべきか、内から外(インサイドアウト)でやるべきかの二項対立に。
- 外から内(アウトサイドイン)は、どのように(How)課題を解決するか
- 内から外(インサイドアウト)は、なぜ(Why)を追求し、作り手の内にある、人々が愛すべきであろうものの仮説を外へむけて形にする。
両方の共存させたアプローチとは何か
ーアカデミックアウトプットを生み出す「研究(リサーチ)」に思考法にヒントがあるのではないか?
第1章 リサーチ・ドリブン・イノベーションとは何か
イノベーションの阻害要因の3つのレイヤー
- 個人に原因を帰属させる考え方。
- チームにその原因があるとみなす考え方
- 組織そのものに原因があるとする考え方
なぜイノベーションが生まれないのか
- 大人は「成功の罠」にかかってしまい、今までの同じ方法を改善することに固執してしまう
- そこから脱出するためには「両利きの経営」が必要
両利きの経営とは
- チャールズ・A・オライリーとマイケル・L・タッシュマンの著者「両利きの経営」
- 企業は既存事業の持続的に深める「知の深化」だけでなく、実験と学習を繰り返して新規事業を開拓する「知の探索」の両輪が必要。
- しかし実践するのは難しい
- 2,3年経つと、「あの部署はいったい何をやっているのだ」「いつになったらヒットが生まれるのだ」とプレッシャーがかかる。
- サポートしてくれる援軍は社内にごくわずか、次第にモチベーションも失われ、解散してしまう。
- アプローチには、「連続的アプローチ」「構造的アプローチ」「文脈的アプローチ」
両利きの文脈的アプローチ
- ユニットレベルで分担するのではなくなく、一人ひとりの個人が、業務において探索的活動と深化的活動のバランスが取れるように、組織の機能や制度を設計する方法です。
- 特に重要であると本書に書かれている。
- 組織を構成する最小単位の人が、自分の固定観念の枠に囚われすぎず、絶えず変化し続け、イノベーションの源泉となっている状態が理想的。
イノベーションは「組織学習」の積み重ねで起こる
組織学習とは、組織が日々の経験における試行錯誤によって、新しい知を獲得し、それによって組織のルーティンが変化していく学習過程