Part2 幻想を手放す
第12章 時間をシェアすると豊かになれる
僕たちを悩ませる大きな問題は、人との付き合いだ。
生産性のアドバイスは、たいてい、時間の使い方をすべて自分で決められることが前提。
時間は「ネットワーク財」である。
時間はあったほうがいい。でもいくら時間があってもひとりぼっちでは意味がない。
時間を意味あることに使うためには、共に過ごす人がいながければ、まったく意味がない
デジタルノマドの憂鬱
- 時間を貯めるだけ貯めようとして、人と共有することを忘れている過ち
- 時間は人と共有してこと価値が生まれるものなのに。
「自分のスケジュールをコントロールできるように継続的に努力すること」 =幸せになるための最初のステップ。⇒ この考え方を「デジタルノマド」 - デジタルノマドは、どこでも働けるメリットとデメリットもある
スウェーデンのウプサラ大学の研究
休暇のパターンと幸福度の相関を調べる
◎仕事を休むと幸せになる
◎同時に休暇を取る人数が多いほうが、みんな幸せになる。という注目すべき発見があった。
「フィーカー」という慣習
職場のみんながいっせいに席を離れて、コーヒーと甘いお菓子を楽しむ毎日のイベント
フィーカには、もっと深い精神的な意味がある。その30分ほどのあいだ、会社の上下関係はすっかり消え去る。人々は年齢も役職も関係なく、気のおけない友人のようにいろんな話をする。ヒエラルキーも官僚主義も意味を失い、コミュニケーションと社交が最優先になるのだ。ある管理職のスウェーデン人は、フィーカこそ会社で起こっていることを知るのに最良の方法
オリバー・バークマン. 限りある時間の使い方 (Japanese Edition) (p.188). Kindle 版.
個人主義的な自由の弊害
わたし達が「自由な時間」 - 現代社会で称賛される個人主義的な自由がある、自分でスケジュールを決め、やることを選択し、他人の干渉を受けない自由 - 他方、みんなのリズミにあわせることで獲られる深い意味での自由。価値のある共同作業に参加する自由