■読書内容
◎感想
新しい学びを得るために意識することは何かというイベントに出たときに、
無知の知を理解して、自分が知らないことを知った上で学ぶ必要がある。
そんな内容がこの本には書かれていると思い、手に取りました。
冒頭のピーター・ドラッカーが亡くなる2年前に「もし書き残したテーマがあるとしたら?」という質問に対して、「無知(イグノランス)のマネジメントに関することだ。しかもそれを書いていたら私の最高傑作になっただろう」と語っていた。と書かれていまして、その言葉もとても魅力的に感じました。
無知というのは、ソクラテスが「無知の知」という概念を唱えたことから、聞き馴染んでいたことだったが、今の社会では、「知らない」ということを認めたり、伝えたりすることは憚られる。
では、無知は悪なのか、というと知識に関しては、インターネットがあるので、どんなに頭の中に記憶をしていたとしても、コンピューターに勝つことはできない。
そう考えると、知識量の勝負や、与えられた課題を解くことはコンピュータに任せ、人間は誰も気づいていない新しい問題を発見し定義することにシフトしていくべきである。
その新しい発見を邪魔するものとして、知識や自分の経験によるバイアスがあり、そういった解釈をリセットすることで、新しい「気付き」を得ることができる。
私は思ったのは、どんなにその業界や同じことをやっていたとしても、結局
自分は無知であると自覚をし、広げた視点を持つことで
新しい気づきを得られるチャンスを掴むことができると感じた。