■読書
こちらの本は、中国で人気のアプリを60個厳選し、そのビジネスモデルや機能、マーケティング施策や資金調達などの情報が図解や画像でわかりやすく説明されていました。
その中で個人的に気になったものを一部ピックアップしていきます。
◎zhishixingqiu
最初は誰でも簡単にオンラインサロンが作れて、運営できるというアプリです。
コミュニティのジャンルがto C向けだけでなく、ビジネスや技術系など多岐に渡っている。
ランキング機能やアプリ内通貨もあり、他にもコミュニティ活性化の機能があり、
このアプリ内だけでコミュニティ活動が完結できるのが強みなのではと思いました。
◎Xianyu
アリババが運営するフリマアプリで、中古品の売買だけでなく、レンタル事業もやっているとのことです。
アリババの信用スコア「セサミクレジット」と出品者が表示されているとのことで、
落札者側は安心だと思いました。
フリマアプリ内に、コミュニティ機能があり趣味嗜好の同じ人同士でコミュニケーションが取れるため、その中でグッズの売買が成立とユーザーの囲い込みができるというのが強みですね。
◎Meicai
農家と飲食店の間をつなぐ、仕入れ・配送サービスです。
アプリで必要な野菜の量を入力するだけで、小ロットでも配送してくれるのと、販売データに基づいて仕入れ量を決めるアルゴリズムを採用することで、供給過多や供給不足のミスマッチを解消している。
◎コラムまとめ
途中にかかれているコラムも大変勉強になりました。
・なぜ多機能なのか?
中国と日本のアプリの制作過程の違いについての説明も確かにと思いました。
中国 → アプリを作る → ユーザーを増やす → 利益を上げる方法を考える
日本 → どうやったら良いアプリか計画する → アプリを作る → ユーザー増やす方法を考える
日本のやり方の場合は、アプリの仕様を決めてスタートするのとかつ、アプリ開発が害虫のため追加機能ができにくく、中国は自社開発でアップデートや新たな機能付加が容易にできる強みがある。
・コミュニティ機能搭載理由
ユーザー数を伸ばすことが必須のため、そのために新規ユーザー獲得と既存ユーザーの利用継続率の向上が鍵になる。そのためアプリ内での人間関係の構築のためにもコミュニティ機能を搭載。
自社開発のため、コストも日本の1/5程度ですむため、SNS機能実装の高い開発コストも削減できる。
・セサミクレジットとは?
中国社会において、「信用 = お金」という概念を人々に浸透させた個人信用評価システムです。
預金額、保有株式などの資産、購買履歴、ローン返済や公共料金の支払状況、趣味、SNS上の人脈、犯罪歴など個人情報を組み合わせてその人の信用度を数値化する仕組みになります。
本書を読んでみて改めて中国の成長と、アプリの種類の多さなどに圧巻されました。
ここから日本のビジネスでも使えるものなども見つけていきたいと思います。