経営戦略をデザインする「Pプラン」
フォーカスポイントのデザインで勝負は決まる
ブランディングのプランとは、ブランドの上位概念の計画のデザイン。
- 戦略を考えるときに大事なことは、ブランドのフォーカスポイントを見定める
ブランドの強みは「良いところ探し」と「違うところ探し」の両面から考えます。
フォーカスポイントが1~2個ほど見つけられると戦略の組み立て方が見えてくる
フォーカスポイントのデザインはとても重要
ポジショニング戦略から検討する
ブランディングのフォーカスポイントが見えてきたら、「ポジショニング戦略」の可能性から検討する
ポジショニングとは、簡単に言うと「陣取りゲーム」
ポジショニングは二匹目のドジョウを狙うのは難しい、他社がとってしまったポジションに後から割って入るのは大変な労力を要する
ブランディングの戦略では、市場の中で自分たちの強みが他とは違うように認識される最初のポジションをデザインしていくことがとても重要
- どうしても同じポジションを狙わなくてならない場合、アイデアをかけ合わせ少しずたした新しいポジションをつくり出す
差異化が難しいケースは組織能力から強みを探る
- ポジショニングだけで差異化できない場合は、対外的な視点からわかりやすいポジショニングより、内在的な強みとなる「組織能力」に注目する
「ポジショニング✕組織能力」の二段構え
ポジショニング戦略で市場の中で目指すべきゴールを設定し、場所を開拓 + 内在的な組織能力の強みをそのポジショニング戦略にフィットするように設計しなおす二段構えの戦略づくり
「ストーリーとしての競争戦略」がとても参考になる。
- 「戦略ストーリー」と「クリティカル・コア」という考え方
戦略ストーリーを支えるクリティカル・コア
ブランディングの経営戦略づくりは、他にはない強みをブランドのフォーカスポイントとして定め、それを中心にポジショニングや組織能力を考えながら戦略企画を行う
ブランドの強みを「点」で捉えると、それは単なる強い施策アイデアで終わってしまう
大事なのは、強みをさらに強くするために戦略をデザインするという視点
戦略とはいろいろな施策の相互関係、施策の組み合わせからで強みの模倣困難性を高める
戦略ストーリーを長期的差別化要因であり続けるように施策のつがりをストーリーのように考えてデザインする
- 差別化要因をレベル0~レベル4まで5段階で分け、強みの関係を洗い出す
戦略としてまとめる際に、強みの関係性をストーリーのように構造化させ、最終的にコンセプトとしてまとめていく
構造の根っこに隠れた部分を「クリティカル・コア」として明らかにする
クリティカル・コアとは、ブランドにある複数の強みの模倣困難性をさらに高めるような1つの施策アイデアのこと
他社が気づきにくい盲点のような施策。(競争相手には一見して被道理に見える)
クリティカル・コアが長期の差異化を可能にする
- クリティカル・コアがあることで個別の強みがさらに強くなる構造としてデザインできる
他社が個別の施策アイデアをキャッチアップしても、長期にわたって差異化を可能する
戦略ストーリーとクリティカル・コアの考え方を通して、強い戦略の構造のあり方をまずプロジェクト・メンバー全員で理解する
素晴らしいブランドは、ブランドが始まる前からきちんと戦略がデザインされている